会議資料 (121 ページ)
出典
| 公開元URL | https://www.mhlw.go.jp/stf/shingi2/0000198856_00044.html |
| 出典情報 | 医療上の必要性の高い未承認薬・適応外薬検討会議(第66回 12/12)《厚生労働省》 |
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–0.10~–0.04)であった。つまり、MFLX は多剤耐性結核患者における死亡リス
クを有意に減少させることが示唆されている。
背景: MDR-TB の治療成績は依然として良好でないため、MDR-TB 患者におけ
る個々の薬剤の使用と治療の成功及び死亡率との関連性、最適な薬剤数と治療
期間の推定を目的とした。
方法:個別症例データ〔individual patient data(IPD)〕に対するメタアナリシ
ス(IPD メタアナリシス)を実施するうえで、2009 年 1 月 1 日から 2016 年 4
月 30 日の間に公表された、適格となる可能性のある観察研究と実験的研究を
特定するために、MEDLINE、Embase 及び Cochrane Library で検索した。
また、2009 年以降に公表された MDR-TB 治療に関するすべてのシステマティ
ックレビューの参考文献リストも検索した。少なくとも 25 例の成人〔18 歳以
上、細菌学的に確認された MDR-TB(肺結核)。XDR-TB を含む〕のコホート
を対象とし、治療終了時のアウトカム〔治療完了(成功)、失敗又は再発〕を含
む結果が原著で報告されている研究を適格とした。臨床的特徴、治療及びアウ
ト カ ム に 関 し て 、 適 格 な 研 究 か ら の 匿 名 化 さ れ た IPD の 提 供 を study
investigator から受けて使用した。傾向スコア(propensity score)をマッチン
グさせた一般化線形混合(generalised mixed effects)ロジスティック回帰分
析、又は線形回帰分析を使用して、MDR-TB 治療に現在使用されている特定の
薬剤、使用薬剤数及び治療期間について、治療の成功又は治療中の死亡に関す
る調整オッズ比(OR)と調整リスク差(RD)を計算した。
結果: 50 件の研究における 25 ヵ国 12,030 例の患者のうち、治療成功は 7,346
例 (61%)、治療失敗又は再発は 1,017 例 (8%)、死亡は 1,729 例 (14%) 報告
されていた。治療失敗又は再発と比較して、治療成功は LZD (調整 RD:0.15、
95%CI:0.11~0.18、以下同順)、LVFX(0.15、0.13~0.18)、カルバペネム系
(0.14、0.06 ~ 0.21)
、MFLX(0.11、0.08~0.14)、BDQ(0.10、0.05~0.14)、
及び CFZ(0.06、0.01~ 0.10)の使用と正の関連性があった。死亡率の低下
と、LZD(-0.20、-0.23~-0.16)、LVFX(-0.06、-0.09~-0.04)、MFLX(-0.07、
-0.10~-0.04)、又は BDQ(-0.14、-0.19~-0.10)の使用との間には有意な関連
が認められた。
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