会議資料 (103 ページ)
出典
| 公開元URL | https://www.mhlw.go.jp/stf/shingi2/0000198856_00044.html |
| 出典情報 | 医療上の必要性の高い未承認薬・適応外薬検討会議(第66回 12/12)《厚生労働省》 |
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TB 治療の幾つかの欠点を克服し、DS-TB の治療期間短縮の可能性がある。ここに
示されたデータは、RR-TB 及び DS-TB における BPaMZ の治療結果と安全性プロフ
ァイルの更なる調査の必要性を示唆している。また、他のレジメンにおける BDQ の
連日投与スケジュールの有効性と安全性の更なる研究も必要である。
<海外における薬物動態試験等>
海外の薬物動態試験等の情報については、以下の 4 文献を示す(企業文献 10~13)。
これらは、MDR-TB 治療における MFLX 400mg/日の用法・用量との関連性を考慮し
選択した。
Peloquin CAらによる、肺結核患者におけるMFLX、LVFX、ガチフロキ
サシン(GFLX)及びMFLXの母集団薬物動態(PopPK)解析の研究
(企業文献10)
Zvada SPらによる、MFLX 400mgの有効性をfAUC0-24/MIC比での治療目
標達成確率(PTA)を指標に検討した研究(企業文献11)
Wang Sらによる、MDR-TB患者に対して18ヵ月レジメンで治療した際
のQTcF延長に係るAE発現について、曝露量ベースでの閾値を報告し
た研究(企業文献12)
Li Mらによる、健康被験者においてプレトマニドとMFLX 400mg併用
時のQTc間隔への影響を検討した研究(企業文献13)
成人の肺結核患者における LVFX、ガチフロキサシン(GFLX)及び MFLX の母集
団薬物動態(PopPK)解析の研究では、7 日間投与における FQ3 剤の良好な薬物動態
(PK)及び薬力学(PD)的プロファイルが報告されている(本項の①、企業文献 10)。
抽出された文献には、曝露量と最小発育阻止濃度(MIC)の関係や治療目標の達成
確率(PTA)の検討から、各研究でのレジメンでは 400mg/日より高用量の MFLX 投与
が高い有効性に繋がることを示唆する報告が複数あった〔本項の②(企業文献 11)に
加え、企業文献 14、15 及び 16〕。一方で、MDR-TB 患者に対して、WHO ガイドライ
ン(2019)の長期レジメンで治療した際の AE 発現と曝露量(AUC0-24)の関係を調べ
た研究(本項の③、企業文献 12)では、MFLX 投与に伴う QTcF 延長の閾値は AUC024 で 49.3mg・h/L と推定されている。国内第Ⅰ相反復投与試験において MFLX 400mg 1
日 1 回 5~14 日投与後の AUCτ〔幾何平均(標準偏差)〕で 46.67 mg・h/L(1.16)で
あったこと〔アベロックス錠 400mg 初回承認時(2005 年)申請資料概要(本企業見
解 50~52 頁)〕を踏まえると、MDR-TB 患者に対して 400mg 超の用量で MFLX を投
与することのリスクを示唆する報告であると考えられた。
また、BPaLM レジメンで MFLX と併用するプレトマニドとの併用の影響について
は、健康被験者を対象とした第Ⅰ相試験(本項の④、企業文献 13)があり、プレトマ
ニド 400mg を投与したときの薬物動態は MFLX 400mg 投与による影響を受けず、プ
レトマニドと MFLX 併用の場合の QT 間隔への影響は MFLX 単独投与と同程度であ
ることが示されている。
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