会議資料 (279 ページ)
出典
| 公開元URL | https://www.mhlw.go.jp/stf/shingi2/0000198856_00044.html |
| 出典情報 | 医療上の必要性の高い未承認薬・適応外薬検討会議(第66回 12/12)《厚生労働省》 |
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GVHD
17 (12.6%)
22 (12.7%)
急性 GVHD(グレード II-IV、III-IV)
、慢性 GVHD、広範型慢性 GVHD、非再発死亡
(NRM)の発生率について、各群の結果を以下に示す。
表 各群における急性 GVHD・慢性 GVHD・非再発死亡(NRM)の発生率
7) Srinivasan R et al.Overcoming graft rejection in heavily transfused and allo-immunised patients
with bone marrow failure syndromes using fludarabine-based haematopoietic cell transplantation.
British journal of haematology. 2006;133:305-14. 25)
従来型の移植前治療では、生着不全のリスクが高い輸血依存性非腫瘍性血液疾患の患者
に対して、Flu を含む移植前治療による同種造血幹細胞移植を行った。
26 症例の重症再生不良性貧血、発作性夜間ヘモグロビン尿症、真性赤芽球ろうの患者
に対して、HLA 一致血縁ドナーから移植した。
移植前治療は、シクロホファミド(120 mg/kg)と Flu(125 mg/m2)で、GVHD 予防と
して、シクロスポリンは、単独で、またはミコフェノール酸モフェチルもしくはメトト
レキサートと併用して使用された。
全ての患者で、安定した生着を得た。
26 例の患者のうち 24 例は、移植後の中央値 21 ヶ月で生存していた。
25 例の患者が抗生物質に反応する発熱性好中球減少症を発症し、そのうち 9 例は前処
置後の好中球減少期間中に細菌感染症(主にライン関連)を発症した。PNH 患者 1 例
は好中球回復と同時にステロイド反応性の生着症候群を発症し、別の PNH 患者は抗凝
固療法中に肺出血を発症したが、ステロイド治療と抗凝固療法中止で改善した。前処置
レジメンは概ね忍容性が良好で、類洞閉塞症候群や粘膜炎は発症しなかった。急性
GVHD(グレード II-IV 65%、グレード III-IV 54%)および慢性 GVHD(56%)で、移
植関連死亡は 1 例だった(累積発生率 7%)。
フルダラビンを含む NMA は、生着不全のリスクの高い再生不良性貧血の患者におい
て、安定した生着と優れた生存をもたらす。
PNH の 3 名の患者は ATG の合計 4 回投与を完了できず、ATG 投与中止に至った。うち
1 例は ATG 投与期間中に急性門脈血栓症を発症し、腹痛や腹水などの症状による中止、
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