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会議資料 (131 ページ)

公開元URL https://www.mhlw.go.jp/stf/shingi2/0000198856_00044.html
出典情報 医療上の必要性の高い未承認薬・適応外薬検討会議(第66回 12/12)《厚生労働省》
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要望番号;IV-203

性化後 15~17 ヵ月レジメン)、BDQ を含む短縮レジメン(9~12 ヵ月、初期 4~6
ヵ月は MFLX 又は LVFX のいずれかを含む 7 剤レジメン)が紹介され、MDR-TB に
対する BPaLM、BLMZ についても言及されている。
Oxford Textbook of Medicine(2020)(企業文献 28)では、MFLX 及び LVFX の新
規 FQ は second-line 薬剤の中では有効性が高く、MDR-TB 治療に残しておくべき薬
剤との見解が述べられている。MDR-TB に対する FQ を含むレジメンとしては
“Bangladesh regimen”による 9 ヵ月短期治療の高い治癒率が紹介されている。
このように、現在の教科書で記述されている MDR-TB 治療レジメンとして、 BDQ
を含む 9~12 ヵ月の短縮レジメンが挙げられる。
1)

Goldman Cecil Medicine 27th edition (2024), pp.2031-2044. “299 Tuberculosis” (企
業文献 26)
同書において、以下の記載がある。
Active Pulmonary Tuberculosis
薬剤感受性結核(DS-TB)に対してリファペンチン(RPT)、MFLX、INH
及び PZA による 4 ヵ月治療は、RFP、INH、PZA 及び EB による 6 ヵ月
治療と同様に良好な治療効果を示した。(Dorman, SE et al., N Engl J Med
2021;384:1705-1708)
・・・
(中略)
・・・強化治療期において LZD 600mg/
日、MFLX 400mg/日又は LVFX 750mg/日を、EB 禁忌の場合に EB の代
替、INH の有効性又は抵抗性のために使用できない成人患者の治療を通
じての代替療法に用いる専門医もいる。
Drug-Resistant Tuberculosis
INH のみに対する耐性の結核は早期に特定され適切に対処される際には
治療効果に影響を及ぼさない。INH のみに耐性の結核患者に対しては、
INH を中止し、MFLX 又は LVFX に感受性がある場合は MFLX 400mg/日
又は LVFX 750mg/日の経口投与と置き換え、RFP、EB 及び PZA を含め
た 6 ヵ月治療とする(Fregonese F et al., Lancet Respir Med 2018;6: 265275)。
多剤耐性結核(MDR-TB)は、少なくとも INH 及び RFP に耐性を有する
場合と定義され、MDR-TB 専門医の支援下で治療される。認識されず、
適切に治療されない場合のアウトカムは不良となる。薬剤感受性検査に
基づき、経口薬のみで治療することは可能であり、医師の指導下で培養
陰性化後の全体で 15~21 ヵ月の治療(5~7 ヵ月間の強化治療を 5 剤、
その後の継続治療を 4 剤)を行う(Mok J et al., Lancet 2022;400:1522–1530、
Esmail A et al., Am J Respir Crit Care 2022;205:1214-1227)。医師の指導下で
の経口薬の選択肢として、MFLX 又は LVFX、BDQ、LZD、CFZ 及びサ
イクロセリン(CS)がある。
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