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会議資料 (128 ページ)

公開元URL https://www.mhlw.go.jp/stf/shingi2/0000198856_00044.html
出典情報 医療上の必要性の高い未承認薬・適応外薬検討会議(第66回 12/12)《厚生労働省》
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要望番号;IV-203

④Bisson GP et al., Mortality in adults with multidrug-resistant tuberculosis and
HIV by antiretroviral therapy and tuberculosis drug use: an individual patient
data meta-analysis. Lancet 2020;396:402-411(企業文献 25)
背景:HIV 感染は MDR-TB 治療中における死亡率の上昇に繋がるが、抗レトロ
ウイルス療法(ART)及び抗結核薬の使用が死亡リスクをどの程度低減させる
かは不明であるため、本研究では、MDR-TB を有する成人 HIV 陽性患者の死
亡リスクに及ぼすこれら治療法の影響を評価することを目的とした。
方法:1993 年から 2016 年の間に結核治療を開始した、MDR-TB〔WHO ガイド
ライン(2019)が RR-TB と MDR-TB を同列に扱っていたため、RR-TB を含
む〕の確定診断が付いた、あるいは疑われた 18 歳以上の成人肺結核患者を対
象とした IPD メタアナリシスを実施した。データには、ART の使用と抗結核
薬(WHO effectiveness category に従って分類)が含まれていた。主解析では、
フォローアップされていない症例を除き、MDR-TB 治療中における死亡を HIV
陽性患者と HIV 陰性患者で比較し、ART の使用により層別化した。解析では、
世界銀行の所得分類と薬剤耐性について国別マッチングを行い、ロジスティッ
ク回帰分析を行った。また、年齢、性別、居住地、MDR-TB 治療開始年、過去
の結核治療、直接観察療法、抗酸菌塗抹標本陽性率について傾向スコアマッチ
ングを行い、調整オッズ比(aOR)と 95%CI を算出した。二次解析は、HIV 感
染者を対象として実施した。
結果:評価対象とした MDR-TB 患者 11,920 例中、HIV 陽性 ART 実施患者は
2,997 例(25%)、HIV 陽性 ART 非実施患者は 886 例(7%)、XDR-TB 患者は
1,749 例(15%)含まれていた(下表)。

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