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会議資料 (252 ページ)

公開元URL https://www.mhlw.go.jp/stf/shingi2/0000198856_00044.html
出典情報 医療上の必要性の高い未承認薬・適応外薬検討会議(第66回 12/12)《厚生労働省》
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要望番号;IV-144
<MAC(FLU/BU4)と RIC(FLU/BU 又は FLU/MEL)>
2)

Scott BL, et al. Myeloablative versus reduced-intensity hematopoietic cell transplantation for
acute myeloid leukemia and myelodysplastic syndromes. J Clin Oncol. 2017;35:1154–61.
急性骨髄性白血病または骨髄異形成症候群患者を対象に MAC と RIC を比較する第 III
相無作為化試験が実施された。
RIC:
Flu/Bu2:Flu1(120〜180mg/m2)及び Bu2(≤8mg/kg を経口または 6.4mg/kg 静
脈内)
Flu/Mel:Flu(120〜180mg/m2)及び Mel(≤150mg/m2)
MAC:
Bu(経口 16mg/kg または静脈内 12.8mg/kg)と以下のいずれかの組み合わせ
Cy(120 mg/kg)
Flu(120〜180mg/m2:Flu/Bu4)
又は、Cy(120 mg/kg)と TBI:全身放射線照射(12〜14.2 Gy)
HCT 併存疾患指数が≤ 4 で、HCT 前の骨髄芽球が< 5%の 18~65 歳の患者を、MAC
(n = 135)または RIC(n = 137)に続いて、HLA をマッチさせた血縁ドナーまたは
非血縁ドナーからの HCT に無作為に割り付けた。 主要評価項目は、intent-to-treat 分
析に基づく無作為割当後 18 ヵ月の OS とした。 副次的評価項目には、無再発生存率
(RFS)および治験関連死亡率(TRM)が含まれた。 本試験への登録予定患者数は
356 例であったものの、再発率が RIC 群の方が MAC 群よりも高かったため、登録は
272 例で中止された(それぞれ 48.3%; 95% CI, 39.6%~56.4%および 13.5%; 95% CI,
8.3%~19.8%; P < 0.001)
。 18 ヵ月時点で、RIC 群の患者の OS は 67.7%(95% CI,
59.1%~74.9%)であったのに対し、MAC 群では 77.5%(95% CI, 69.4%~83.7%)で
あった(差, 9.8%; 95% CI, -0.8%~20.3%; P = 0.07)。 RIC 群での TRM は 4.4%(95%
CI, 1.8%~8.9%)であったのに対し、MAC 群では 15.8%(95% CI, 10.2%~22.5%)で
あった(P = 0.002)。 RIC 群での RFS は 47.3%(95% CI, 38.7%~55.4%)であったの
に対し、MAC 群では 67.8%(95% CI, 59.1%~75%)であった(P < 0.01)
。 OS は
MAC 群の方が高かったが、これは統計的に有意ではなかった。 RIC 群は MAC 群と
比較して TRM は低かったが再発率が高く、MAC 群による RFS では統計的に有意な
優位性が認められた。 これらのデータは、急性骨髄性白血病または骨髄異形成症候
群の適応患者に対する標準治療としての MAC の使用を支持するものである。
RIC 群のうち 4 例で移植前の再発が認められ、中止となった。死亡に至った事象及び
その内訳を以下に示す。治療関連死は MAC 群で 22 例、RIC 群で 8 例認められてい
る。


死亡に至った事象

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