会議資料 (177 ページ)
出典
| 公開元URL | https://www.mhlw.go.jp/stf/shingi2/0000198856_00044.html |
| 出典情報 | 医療上の必要性の高い未承認薬・適応外薬検討会議(第66回 12/12)《厚生労働省》 |
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⓶重藤えり子, 結核治療におけるフルオロキノロン剤およびその他の保険適応外薬
剤使用の現状
アンケート調査より.結核 2010;85(10):757-760(企業文献 34)
対象と方法
平成 20 年に結核許可病床を有していた 254 施設のうち、稼働していないことがわ
かっている施設を除いた 252 施設に郵送で「薬剤耐性結核の医療体制についてのア
ンケート調査を行った。アンケート用紙は平成 21 年 10 月に発送し 160 施設から
返送された。
結果
回答した 160 施設のうち、結核病床が稼動している 146 施設の回答を集計した。
( 1 )キノロン剤の使用状況と薬剤の種類
キノロン剤は 119 施設(81.5%)が使用、使用していないと答えた施設は 21 施設、
無回答 6 施設であった。平成 20 年 1 年間の薬剤耐性結核患者の診療数別では、診
療なし 36 施設中不使用 18 施設、回答なし 2 施設、薬剤耐性結核の診療あり 110 施
設中不使用 3 施設、回答なし 4 施設であり、103 施設(93.6%)がキノロン剤を使
用、うち年間 5 例以上経験している 42 施設では全施設が使用していた。
使用薬剤は LVFX が大半であり 115 施設(薬剤名記載 118 施設中 97.5%)で使用
していた。LVFX 以外のみを記載したのは 3 施設で、MFLX とシタフロキサシン
(STFX)であった。LVFX も使用している施設も合わせると MFLX を 10 施設、
CPFX を 6 施設、STFX を 4 施設が使用していた。
( 2 )キノロン剤使用の理由(Table 1)
キノロン剤使用の理由として、使用 119 施設中、①副作用や合併症のため他の薬剤
が使用困難であることを 32 施設、②薬剤耐性を 15 施設、①と②共にありが 65 施
設、記載なしが 7 施設であった。重複を合わせれば副作用 97 施設(81.5%)、薬剤
耐性 80 施設(67.2%)であった。
( 3 )キノロン剤を使用しない理由または使用している場合の医療上の問題点
(Table 2)
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