会議資料 (150 ページ)
出典
| 公開元URL | https://www.mhlw.go.jp/stf/shingi2/0000198856_00044.html |
| 出典情報 | 医療上の必要性の高い未承認薬・適応外薬検討会議(第66回 12/12)《厚生労働省》 |
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2 結核の治療、⑥標準治療から外れた肺結核の治療、2)薬剤耐性
5 耐性結核と判明した時点での治療‐INH 耐性 RFP 感性の場合
結核・非結核性抗酸菌症学会治療委員会勧告は 6 ヵ月の RFP+PZA+
EB+LVFX の後 3 ヵ月の RFP+EB を原則とする。WHO 及び米国のガイドラ
インは 6 ヵ月の RFP+PZA+ EB+LVFX で十分としている。
6 耐性結核と判明した時点での治療‐RFP 耐性の場合
ATS/CDC/IDSA/ERS 及び WHO の勧告では、抗結核薬を A:FQ(LVFX か
MFLX)、BDQ、LZD、B:CS、CFZ、C:EB、PZA、DLM、AMK 又は SM、
メロペネム(MEPM)又はイミペネム/シラスチン(IPM/CS)とクラブラン
酸(CVA)の併用、TH、PAS の A→B→C の順番での併用を推奨している。
WHO は 4 剤、ATS/CDC/IDSA/ERS では 5 剤である。結核・非結核性抗酸
菌症学会治療委員会の勧告は、RFP/RBT 使用できない例は、LVFX、BDQ、
LZD(600mg 多剤耐性結核は適応外使用であるが保険審査では査定されな
いこととなっている)、CS、CFZ(結核症に対して承認されていない)、感
性を確認した EB、感性を確認した PZA、DLM のうち 5 剤を用いた治療を
原則とする。これらの薬で 5 剤を確保できない場合は他の抗結核薬を使用
する。
(中略)
なお、世界的にはキノロン感受性株に対する 9 ヵ月治療(使用薬剤は MFLX、
CFZ、TH、EB、PZA、高用量 INH、AMK 又は BDQ)あるいは BPaL6 ヵ月
治療(BDQ、LZD、日本ではまだ入手できないプレトマニド)が世界標準
の薬として推奨されている。9 ヵ月治療については、世界的にも BDQ、DLM
が積極的に使われる前の長期治療と遜色ない治療成績の報告(Nunn AJ et
al., N Engl J Med 2019;380:1201-1213)が報告されているが BDQ、DLM を併
用した多剤耐性結核治療との成績の比較はなく結核・非結核性抗酸菌症学
会では推奨していない。BPaL 治療はキノロン耐性あるいは慢性排菌例での
有用性は明確であるが日本ではプレトマニドが入手できない。
(4)学会又は組織等の診療ガイドラインへの記載状況
<海外におけるガイドライン等>
海外におけるガイドラインは、薬剤耐性結核(DR-TB)治療に係る MFLX 関連の
推奨事項を中心に英原文のまま記載し、併せて薬剤感受性結核(DS-TB)に関連す
る記載も補足する。
WHO ガイドラインは 2025 年に改訂されており、DR-TB 治療における MFLX 使
用を含む推奨事項として、BPaLM レジメン(BDQ、プレトマニド、LZD 及び MFLX
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