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会議資料 (308 ページ)

公開元URL https://www.mhlw.go.jp/stf/shingi2/0000198856_00044.html
出典情報 医療上の必要性の高い未承認薬・適応外薬検討会議(第66回 12/12)《厚生労働省》
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(公知申請への該当性に係る企業見解の様式)
要望番号;IV-145
(aGVHD)を発現した。また、移植後最初の 100 日間で最も多く観察された、Grade 3~4 の
非血液学的有害事象で最も頻繁に発生したものは、感染症、口内炎、悪心・嘔吐、肝酵素の
上昇、下痢、低酸素血症であった。Bu/TT/Flu 群で 2/180 例(1%)
、Treo/TT/Flu 群で 10/128
例(8%)、移植後リンパ増殖性疾患(PTLD)を発症した。また、Bu/TT/Flu 群で 15/180 例
(8%)が肝静脈閉塞症候群(VOD)を経験し、そのうち 4/180 例(2%)が重度または非常に
重度の VOD を発症しました。Treo/TT/Flu 群では 9/128 例(7%)が VOD を経験し、そのう
ち 2/128 例(2%)が重度であった。また、両群とも 1 例ずつ VOD が NRM の原因とされて
いる。HSCT 後 3 年間において、Treo/TT/Flu 群で 1/128 例(1%)に二次悪性腫瘍が認められ
た。

5)

Sykora KW et al. Treosulfan vs busulfan conditioning for allogeneic bmt in children with
nonmalignant disease: a randomized phase 2 trial. Bone Marrow Transplantation 2024;59:107 16 8)
本試験の目的は非悪性腫瘍疾患を有する小児に対する同種造血幹細胞移植の最適な前
治療レジメンを検討することである。
本試験は前向き無作為化第 II 相試験であり、Bu と Treo 併用レジメンの移植前治療とし
ての安全性、有効性を検討する目的で実施された。
非悪性腫瘍疾患(原発性免疫不全症候群、先天性代謝異常、異常ヘモグロビン症、骨髄
不全症候群)を有する小児(全患者の平均年齢は 6.0 (±5.3) 歳)に対して、Flu(30 mg/m2
IV Days 6, 5, 4, 3, 2 before stem cell infusion)と intravenous (IV) Bu (4.8 to 3.2 mg/kg/day)の
併用療法、または Flu と IV Treo (10, 12, or 14 g/m2/day)の併用療法が施行された。
TT (2 × 5 mg/kg) は治験担当医師の判断によって適宜追加された。
主要評価項目は freedom from transplantation (treatment)-related mortality (freedom from
TRM)とした。
これは、Days -7 から+100 の間に発生した死亡として定義した。
全体で 101 例(Bu 50 例、Treo 51 例)が少なくとも 12 か月のフォローアップ期間をも
って解析された。
Freedom from TRM は Bu 群で 90.0% (95% CI: 78.2%, 96.7%)であり、Treo 群で 100.0%
(95% CI: 93.0%, 100.0%)であった。
副次評価項目(移植関連死)はそれぞれ 12.0% vs 3.9%であった。また OS は 88.0% vs
96.1%であった。
生着不全に関しては、Treo (11 例)の方が Bu(2 例)より多かった。
ただし、これらの患者は 1 例の Bu 投与の患者を除き、いずれも引き続きの治療によっ
て救援された。
CTCAE Grade 3 の有害事象の発現は両群で同様であった。
移植中止に至った有害事象については示されていない。最も一般的に認められた治療に
関連する有害事象は、口腔粘膜炎(Bu 群:80.0%、Treo 群:70.6%)、発熱(Bu 群:72.0%、

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