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資料1‐1 令和6年度 業務実績評価書(案) (9 ページ)

公開元URL https://www.mhlw.go.jp/stf/newpage_59633.html
出典情報 厚生労働省国立研究開発法人等審議会 高度専門医療研究評価部会(第39回 8/5)《厚生労働省》
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様式2―1―4-1(別紙)
中 長 期 目 標
中 長 期 計 画

国立長寿医療研究センター
令 和 6 年 度 計 画
主な評価指標

年度評価

○評価の視点(定性的視点)
■評価指標

項目別評価調書
1-1
法人の業務実績等・自己評価
主な業務実績等

(定量的視点)

自己評価
ートフォンを使うことで介護予防につながると

■ 原著論文数:1,700 件
以上

① 加齢に伴う疾患の本
態解明

① 加齢に伴う疾患の本
態解明

加齢に伴う疾患(認知
症、サルコペニア等)の
発症の要因やメカニズム
に関する研究を行い、そ
の本態を解明し、予防、
診断、治療法の開発につ
ながる基礎となる研究を
推進する。
ア 認知症の本態解明に
関する研究

ア 認知症の本態解明に
関する研究

アルツハイマー病を中
心に、認知症の本態解明
を目指し、その発症要因
や発症メカニズムに関す
る研究を行い、予防、診
断、治療法開発への展開
を図る。

認知症の本態解明を目
指し、中長期計画の下、
次の研究等を推進する。
・加齢のほか、βアミロ
イド、タウ、APOE遺伝
子、肥満・糖尿病などに
着目した病態解明を進
め、アルツハイマー病の
新たな治療標的の同定や
治療薬の開発を目指す。
また高齢者で併発する脳
血管障害とアルツハイマ
ー病の関係を明らかに
し、その機序を解明する
ことにより、予防、診
断、治療開発へと展開す
る。
・アルツハイマー病の発
症前・初期に起こる神経
変性に着目し、青斑核な

<評価軸>
○ 成果・取組の科学的
意義(独創性、革新性、
先導性、発展性等)が十
分に大きなものである
か。
○ 成果・取り組みが国
際的な水準等に照らし十
分大きな意義があるもの
か。
○ 成果・取組が国の方針
や社会のニーズと適合し
ているか。
○ 社会に向けて、研
究・開発の成果や取組の
科学技術的意義や社会経
済的価値をわかりやすく
説明し、社会から理解を
得ていく取組を積極的に
推進しているか。
○ 調査・分析に基づい
た疾病対策の企画立案、
提言等による政策への貢
献がなされているか。

■原著論文数
【数値目標】(中長期計画)中長期目標期間中に 1,700 件以上
【実績】原著論文(英文)
令和 6 年度実績 355 報(対目標比 25%増)


加齢に伴う疾患の本態解明

いった結果が得られたことの意義は大きい。
高齢者の自動車運転支援のための VR システ
ム開発としては、高齢者の運転技能スクリーニ
ング検査を 737 名に実施し、安全運転の啓発
を行った。また、リスクのある高齢者用にVRを
用いた運転技能向上を目的としたビジョントレ

加齢に伴う疾患(認知症、サルコペニア等)の発症の要因やメ
カニズムに関する研究、その本態を解明し、予防、診断、治療法
の開発につながる基礎となる研究を推進した。

ーニングプログラムの開発を進めた。
Neuroscience Research Australia との国際共
同研究として、手首装着型ウェアラブルデバイ
スから抽出されたデジタル歩行バイオマーカ
ー(歩行の量・速度・質など)によるフレイルの
判定モデルを開発し、当該モデルが入院や死
亡を予測可能であることを UK biobank のデー
タを用いて検証した。現在は多施設共同研究
を立ち上げて、日本固有のデジタルフレイル



認知症の本態解明に関する研究

バイオマーカーの開発を進めている。
・認知症予防のための多因子介入のサブ解析
と社会実装のためのモデル事業を行った。多

認知症の本態解明を目指し、中長期計画の下、令和 5 年度は次
の研究等を推進した。

因子介入のレスポンダー(効果の得られやす
い集団)の特徴を検討したところ、APOE4 キャ
リア、GFAP 高値に加え、高血圧・高血糖を有

・加齢のほか、βアミロイド、タウ、APOE 遺伝子、肥満・糖尿病
などに着目した病態解明を進め、アルツハイマー病の新たな治療
標的の同定や治療薬の開発を目指す。また高齢者で併発する脳血
管障害とアルツハイマー病の関係を明らかにし、その機序を解明
することにより、予防、診断、治療開発へと展開する。
脳虚血によってタウ病理の蓄積が低下するという動物モデルや
臨床データの結果をまとめ、米国神経内科学会が発行する Annals
of Clinical and Translational Neurology 誌に発表した。引き
続き、加齢や肥満・糖尿病、APOE 遺伝子などアルツハイマー病の
危険・保護因子に着目した動物モデルなどを用いて、病態メカニ
ズムの解明や治療薬開発を進めている。最近の一部知見について
は、日本認知症学会や日本老年医学会などで発表した。

する者であることを明らかにした。また、費用対
効果に優れることを報告した。
多因子介入の社会実装のために、地域版プロ
グラムの開発を行い、人材育成、参加者のリク
ルート、プログラム提供の実現可能性につい
て、東浦町でパイロット事業を行い、有効性を
確認した。多因子介入を継続するため、スター
トアップを立ち上げ、ビジネスモデルの構築を
進めた。認知症施策推進基本計画

「7.研究

等の推進等」、「8.認知症の予防等」・科学的
知見に基づく知識の普及・地域活動の推進・
情報収集に顕著に貢献した。
・科学的介護情報システム(LIFE)を推進する

・アルツハイマー病の発症前・初期に起こる神経変性に着目し、
青斑核などの皮質下神経核の変性メカニズムの解明と治療標的の
同定を進める。新たなモデル動物を開発して、脳病態マーカーや

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ために 10 万人の介護老人保健施設に入所中
の高齢者の LIFE データを用いて、要介護度
悪化の要因を検討した。結果、入所時点の要