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資料1‐1 令和6年度 業務実績評価書(案) (10 ページ)

公開元URL https://www.mhlw.go.jp/stf/newpage_59633.html
出典情報 厚生労働省国立研究開発法人等審議会 高度専門医療研究評価部会(第39回 8/5)《厚生労働省》
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様式2―1―4-1(別紙)
中 長 期 目 標
中 長 期 計 画

国立長寿医療研究センター
令 和 6 年 度 計 画
主な評価指標

年度評価

○評価の視点(定性的視点)
■評価指標

どの皮質下神経核の変性
メカニズムの解明と治療
標的の同定を進める。新
たなモデル動物を開発し
て、脳病態マーカーや治
療薬標的を探索すること
で、早期診断後の治療法
開発への展開を目指す。
・プレクリニカル期のア
ルツハイマー病を検出す
る脳脊髄液・血液バイオ
マーカーと脳病変の関係
をヒト剖検脳の解析から
明らかにする。

項目別評価調書
1-1
法人の業務実績等・自己評価
主な業務実績等

自己評価

治療薬標的を探索することで、早期診断後の治療法開発への展開
を目指す。
・プレクリニカル期のアルツハイマー病を検出する脳脊髄液・血
液バイオマーカーと脳病変の関係をヒト剖検脳の解析から明らか
にする。
ヒト剖検脳の解析から、アルツハイマー病のプレクリニカル期に

介護度、障害者高齢者の日常生活自立度、

(定量的視点)

青斑核ノルアドレナリン神経軸索が変性していることを明らかに
し、機序の解析を進めた(論文準備中)。
ヒト青斑核シングル核解析を行い、アルツハイマー病のプレクリ
ニカル期の青斑核神経細胞で変動する遺伝子群を同定した(論文準
備中)。
アミロイド病理モデルマウスを用い、神経炎症の亢進に伴い変化
する血液中の代謝産物を同定した(2024 年論文報告 Decreased
plasma nicotinamide and altered NAD+ metabolism in glial
cells surrounding Aβ plaques in a mouse model of Alzheimer’s
disease)。
アルツハイマー病プレクリニカル期に、脳のアミロイド病理を予
測する血液バイオマーカーリン酸化タウが、アミロイド周囲のシナ
プスに出現することを、ヒト剖検脳解析から明らかにした(論文リ
バイス中 Biomarker-related phospho-tau217 appears in synapses
around Aβ plaques prior to tau tangles in cerebral cortex
of preclinical Alzheimer’s disease)。

Barthel Index、BMI などが悪化に関連する可
能性が示された。また、LIFE の社会実装のた
め、研修会(基礎編:3,218 名、実践編:3,199
名登録)、研究会(研究会:224 名登録、セミナ
ー計 3 回:244 名登録)を実施した。また、LIFE
情報の活用方法を検討するため、入所施設 2
か所の介護者に教育を行い、介入の実施可
能性を検討した。
LIFE の整備と活用促進は、介護サービスの提
供において PDCA サイクルを回すことに直結
し、わが国の介護保険制度の質を高めるため
に根幹となるものであり、本研究の貢献は特に
顕著であると考える。
・長期縦断疫学研究 (NILS-LSA)は、コホート
開始から 28 年が経過した。現在、頭部 MRI、
視聴覚機能、血液検査等を含む第 10 次調査
を遂行しており、昨年度末で 1,072 名の調査を
完了した。6NC 連携解析研究も進めており、
昨年度は、NCGG 内に設置された NILS-LSA
のデータサーバーを、他の5NC から VPN 接続
できるリモートアクセル環境を構築した。これに
より、セキュアな環境下で 24 時間リモートアク
セス解析が可能となった。

・栄養エネルギー代謝障
害とその調節経路の変異
が認知機能障害を誘導す
る分子機構を解明するた
めに新規作製したモデル
動物の解析を完了させ、
解析結果について論文化
を目指す。

・栄養エネルギー代謝障害とその調節経路の変異が認知機能障害
を誘導する分子機構を解明するために新規作製したモデル動物の
解析を完了させ、解析結果について論文化を目指す。
新規作製したモデル動物の解析の一部を完了し、2 報の論文投
稿の準備を行なっている。

日米多施設・産官学連携で、血液タンパク質
からの認知症発症リスク予測式を開発した。こ
の共同研究では、第一ステップとしてモデル
開発を行い、米国の ARIC 研究の血液検体か
ら認知症の発症と関連の深い 25 のタンパク
質を特定している。第二ステップとして妥当性
検証を、NCGG の NILS-LSA 研究と、米国
ARIC の検証コホート、米国 BLSA の試料を用
い実施した。この多施設共同研究により、血液
から 20 年以内の認知症発症リスクを予測でき
る技術が開発された。認知症施策推進基本計
画 「7.研究等の推進等」、「8.認知症の予防

・糖尿病や肥満・やせと
認知症の発症、進行との
関連を明らかにする。

・糖尿病や肥満・やせと認知症の発症、進行との関連を明らかに
する。

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等」「12.国際協力」に貢献した。