資料1‐1 令和6年度 業務実績評価書(案) (71 ページ)
出典
公開元URL | https://www.mhlw.go.jp/stf/newpage_59633.html |
出典情報 | 厚生労働省国立研究開発法人等審議会 高度専門医療研究評価部会(第39回 8/5)《厚生労働省》 |
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中 長 期 目 標
中 長 期 計 画
国立長寿医療研究センター
令 和 6 年 度 計 画
主な評価指標
年度評価
○評価の視点(定性的視点)
■評価指標
項目別評価調書
1-3
法人の業務実績等・自己評価
主な業務実績等
(定量的視点)
自己評価
である。
・対象者の認知機能、フ
レイルスコア、そして血
圧管理値・高血圧性臓器
障害重症度を評価し、得
られたデータを解析す
る。一方世界的 COVID-19
の流行を鑑み、このよう
な感染症流行が、高齢者
の活動性・通院忌避・病
状悪化・施設入所・再入
院・生命予後へ与える影
響について、縦断評価を
行う。さらに高齢者に特
徴的な循環器疾患の発
症・増悪メカニズムを、
細胞内遺伝子発現制御側
面から検討するプロジェ
クトを開始する。
・自立して食べ、適切に
排泄できる基本的な機能
を高齢者になっても可能
な限り維持できるよう、
支援するための医療・看
護・介護技術を開発、研
究し、提供する目的を持
つ摂食嚥下・排泄センタ
ーを通して、最新の摂食
嚥下障害、排泄障害の診
断と対策を確立してい
く。
・対象者の認知機能、フレイルスコア、そして血圧管理値・高血
圧性臓器障害重症度を評価し、得られたデータを解析する。一方
世界的 COVID-19 の流行を鑑み、このような感染症流行が、高齢者
の活動性・通院忌避・病状悪化・施設入所・再入院・生命予後へ
与える影響について、縦断評価を行う。さらに高齢者に特徴的な
循環器疾患の発症・増悪メカニズムを、細胞内遺伝子発現制御側
面から検討するプロジェクトを開始する。
以前より当科で継続している循環器疾患を有する高齢患者の縦
断データベースより、心不全患者を対象としてアジア・カヘキシ
ア診断基準(AWGC 2023 当施設・荒井ら)により層別化し解析し
た。その結果、心不全患者でカヘキシアを有する患者のうち、
71.6%にフレイルが、86.7%にサルコペニアが認められ、さらに Cox
比例ハザード分析により、カヘキシアが全死因死亡および心血管
死の独立した予測因子であることを明らかとし、本内容を国際誌
へ投稿し受理された(Circ J 2025)。また動脈硬化や心房細動
などの高齢者特有の病態に於ける遺伝子発現の特徴や変化を解明
し、何れも国際誌に投稿し受理された(Geriatric Gelomtol
Int.2024/ Circ Rep 2024/Archives of Gerontology and
Geriatrics Plus 2024/Cardiology 2024/Aging Med 2024)。また
COVID-19 の高齢心不全患者への影響についても国際学会(10th
Asian Preventive Cardiology and Cardiac Rehabilitation
Conference)にて報告した。
・自立して食べ、適切に排泄できる基本的な機能を高齢者になっ
ても可能な限り維持できるよう、支援するための医療・看護・介
護技術を開発、研究し、提供する目的を持つ摂食嚥下・排泄セン
ターを通して、最新の摂食嚥下障害、排泄障害の診断と対策を確
立していく。
摂食嚥下・排泄センターにおいて特に機能的摂食嚥下障害、機
能的排泄障害の実態把握とその治療に取り組んだ。多職種が協働
して嚥下造影検査 223 件、嚥下内視鏡検査 173 件、排尿ケアラウ
ンド 541 例を行った。摂食嚥下機能回診は週 2 回、便秘に対する
エコー評価も週 1 回定期的に行った。また、その成果を国際的な
専門学術誌にて 2 本の論文として発表した(①Nagano A, et al.
Feeding Assistance Skill Score: development and
verification of reliability and validity. Eur Geriatr Med.
2024 Oct;15(5):1437-1445.
70 / 128
■平均在院日数(一般)
・目標の内容
18.0 日以下
・目標と実績の比較
15.4 日
達成率 (18+18-15.4)/18=114%
■手術延件数
・目標の内容
2,400 件以上
・目標と実績の比較
3,022 件
達成率 (3,022/2,400=126%)
③ その他考慮すべき要素
特になし
以上から、中長期計画における所期の目
標を量的及び質的に上回る顕著な成果が
得られていると認められるものとして、
自己評価を S とした。