資料1‐1 令和6年度 業務実績評価書(案) (70 ページ)
出典
公開元URL | https://www.mhlw.go.jp/stf/newpage_59633.html |
出典情報 | 厚生労働省国立研究開発法人等審議会 高度専門医療研究評価部会(第39回 8/5)《厚生労働省》 |
ページ画像
プレーンテキスト
資料テキストはコンピュータによる自動処理で生成されており、完全に資料と一致しない場合があります。
テキストをコピーしてご利用いただく際は資料と付け合わせてご確認ください。
中 長 期 目 標
中 長 期 計 画
国立長寿医療研究センター
令 和 6 年 度 計 画
主な評価指標
年度評価
○評価の視点(定性的視点)
項目別評価調書
1-3
法人の業務実績等・自己評価
主な業務実績等
自己評価
・感覚器疾患に対する治
療改善や治療中断の高齢
者生活に与える影響や QOL
の改善について解析す
る。
・感覚器疾患に対する治療改善や治療中断の高齢者生活に与える
影響や QOL の改善について解析する。
加齢性黄斑症に対する抗 VEGF 治療の実施と治療中断実態につい
て検討した。
・高齢者視機能障害に対
して、培養角膜内皮移植
術や培養口腔粘膜上皮移
植術の有効性や QOL の向
上性を検討する。
・高齢者視機能障害に対して、培養角膜内皮移植術や培養口腔粘
膜上皮移植術の有効性や QOL の向上性を検討する。
高齢者の輪部疲弊症の原因検索と眼類天疱瘡の治療を行い、重
症例に対し再生医療を用いた新規治療を実施した。
に」として発刊した。令和 6 年度は日本
老年医学会誌上等にこれらに関する総説
を発表し、普及・啓発を図った。
・高齢者の慢性疼痛は QOL や ADL を低下
させる大きな原因となっている。医工連
携によって、この診療に極めて有用であ
る生体の固有感覚機能低下を診断し、同
機能を高めるための特殊振動装置を開発
して特許登録された(特許第 7454803 号:
固有感覚機能の治機器)。従来困難であっ
た生体が感受性を有する全周波数帯にお
ける固有感覚機能を網羅的に診断し、治
療に必要な振動刺激を瞬時に評価して付
与することができる診断治療装置であ
り、この機器を用いて慢性腰痛に対する
介入試験を特定臨床研究により行い、良
好な成績を得て論文化した。
・高齢者医療の標準化およびさらなる発
展を目的として、日本老年医学会と当セ
ンターが共同で「高齢者総合機能評価
(CGA)に基づく診療・ケアガイドライン
2024」を作成・発刊した。CGA は老年医学
の基本であり、高齢者の包括的な評価及
び診療を行う上で欠かせない評価ツール
である。また日本語版のみならず、英語版
も作成し世界へ発信した。
■評価指標
(定量的視点)
・高齢者の運動器における慢性疼痛の実態調査と原因究明及び創
・高齢者の運動器におけ
る慢性疼痛の実態調査と
原因究明及び創薬のため
のゲノム解析から得られ
た知見をもとに、慢性疼
痛患者および非疼痛健常
者の縦断的解析からその
難治性と慢性疼痛発生の
病態を臨床的見地から評
価する。
薬のためのゲノム解析から得られた知見をもとに、慢性疼痛患者
および非疼痛健常者の縦断的解析からその難治性と慢性疼痛発生
の病態を臨床的見地から評価する。
高齢者の非特異的慢性腰痛の難治性に関与する臨床的因子を特
定した。疼痛の強さに加え、体幹筋の萎縮と血液学的老化である
赤血球容積分布幅が腰痛難治性に影響していた。本研究成果を論
文化した。また高齢者の慢性疼痛に影響を及ぼす骨格筋の指標に
ついて、筋量ではなく筋質が重要であることを見出し、現在論文
作成準備中である。高齢者の慢性腰痛において骨格筋量は横断的
データではなく縦断的な減少がより重要であることを臨床研究よ
り得ており、これも論文作成準備中である。
・高齢者の ADL 障害を包
括的に評価する目的で歩
行機能障害による移動能
力の低下に寄与する因子
を感覚器や血液学的老化
を含めた概念で解析し、
介護予防に資する運動器
学的老化因子を特定す
る。
・高齢者の ADL 障害を包括的に評価する目的で歩行機能障害によ
る移動能力の低下に寄与する因子を感覚器や血液学的老化を含め
た概念で解析し、介護予防に資する運動器学的老化因子を特定す
る。
高齢者の独立歩行が不可となるリスク因子の解析を行い、年
齢、骨格筋量に加え、血液学的老化である赤血球容積分布幅や脊
椎矢状面バランスが重要であるとの知見を得て、現在論文投稿中
である。また高齢者の骨粗鬆症性骨折後の歩行予後についての縦
断的解析を行い、骨折後の歩行予後悪化に関するリスク因子とし
て、同じく赤血球容積分布幅があげられた。現在論文作成準備中
69 / 128
<定量的指標>
■入院延患者数
・目標の内容
106,200 人以上
・目標と実績の比較
103,464 人
達成率 (103,464/106,200=97%)
■病床利用率
・目標の内容
87.9%以上
・目標と実績の比較
84.8%
達成率 (84.8/87.9=96%)