よむ、つかう、まなぶ。

MC plus(エムシープラス)は、診療報酬・介護報酬改定関連のニュース、

資料、研修などをパッケージした総合メディアです。


資料1‐1 令和6年度 業務実績評価書(案) (17 ページ)

公開元URL https://www.mhlw.go.jp/stf/newpage_59633.html
出典情報 厚生労働省国立研究開発法人等審議会 高度専門医療研究評価部会(第39回 8/5)《厚生労働省》
低解像度画像をダウンロード

資料テキストはコンピュータによる自動処理で生成されており、完全に資料と一致しない場合があります。
テキストをコピーしてご利用いただく際は資料と付け合わせてご確認ください。

様式2―1―4-1(別紙)
中 長 期 目 標
中 長 期 計 画

国立長寿医療研究センター
令 和 6 年 度 計 画
主な評価指標

年度評価

○評価の視点(定性的視点)
■評価指標

項目別評価調書
1-1
法人の業務実績等・自己評価
主な業務実績等

(定量的視点)

・加齢に伴い不良化する
糖代謝を改善する効果が
知られているヘキソキナ
ーゼタンパク質分解機構
を明らかにする。令和6年
度は解糖系律速酵素であ
るヘキソキナーゼタンパ
ク質の分解を促進する低
分子化合物の最適化を行
う。

・加齢に伴い不良化する糖代謝を改善する効果が知られているヘ
キソキナーゼタンパク質分解機構を明らかにする。令和 6 年度は
解糖系律速酵素であるヘキソキナーゼタンパク質の分解を促進す
る低分子化合物の最適化を行う。
ヘキソキナーゼは 4 種の因子(HXK1-4)が存在する。全 HXK1-4
を分解する UDP グルコースを明らかにしたが、培養細胞で 0.1mM
程度必要であった。そのため最適化を行ったところ、複数の化合
物(UDP グルコース誘導体)で 0.1nM で分解した。すなわち
1,000,000 倍(100 万倍)親和性を上げることに成功した。

・サルコペニア病態に関
わるFAP(間葉系前駆細
胞)の動態に対するビタ
ミンDの作用について、ヒ
ト試料や動物モデルを用
いて検証する。

・サルコペニア病態に関わる FAP(間葉系前駆細胞)の動態に対
するビタミン D の作用について、ヒト試料や動物モデルを用いて
検証する。
ビタミン D の FAP 脂肪分化抑制効果を示し学術論文として公表
し(Hosoyama et al., J Cachexia Sarcopenia Muscle.
2024)、さらに、FAP 脂肪分化に関わる新規分子として PDZRN3 を
同定(Iida et al., Reg Therapy. 2025)するなど、当該計画以
上の成果を得た。

・NILS-LSA第10次調査を
実施するとともに、第1次
調査(H9開始)以降の縦
断データ(追跡期間25年
以上)、介護保険・人口
動態統計などの公的情報
を二次利用した老化・老
年病予防研究を行う。
・特にバイオバンクに20
年以上保管中の地域一般
住民の凍結保存血漿を用
い、検体の精度確認後、
NCGG内で認知症背景病理
に関わる血液バイオマー
カー(Amyloidβ、Tau
等)を測定する。これら
バイオマーカーと認知機
能の変化、その後の要介
護認知症、NCGG物忘れ外
来受診情報を用いた解析
を行うことでプレクリニ

・NILS-LSA 第 10 次調査を実施するとともに、第 1 次調査(H9 開
始)以降の縦断データ(追跡期間 25 年以上)、介護保険・人口
動態統計などの公的情報を二次利用した老化・老年病予防研究を
行う。
・特にバイオバンクに 20 年以上保管中の地域一般住民の凍結保
存血漿を用い、検体の精度確認後、NCGG 内で認知症背景病理に関
わる血液バイオマーカー(Amyloidβ、Tau 等)を測定する。これ
らバイオマーカーと認知機能の変化、その後の要介護認知症、
NCGG 物忘れ外来受診情報を用いた解析を行うことでプレクリニカ
ル期からの認知症予防研究を開始する。
NILS-LSA第10次調査を実施し、年度内に1,071名の調査を完了
した(第10次調査はR7年度末に終了予定)。また第1次調査(H9
開始)以降の縦断データ(追跡期間25年以上)、介護保険・人口
動態統計などの公的情報を二次利用した老化・老年病予防研究を
行い、学術的公表を進めた(原著論文37編)。
特にバイオバンクに 20 年以上保管中の地域一般住民の凍結保
存血漿を用い、検体の精度確認後、NCGG 内で認知症背景病理に関
わる血液バイオマーカー(Amyloidβ、Tau 等)を測定し、認知機
能の経年変化に関する解析に着手した。

16 / 128

自己評価