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資料1‐1 令和6年度 業務実績評価書(案) (101 ページ)

公開元URL https://www.mhlw.go.jp/stf/newpage_59633.html
出典情報 厚生労働省国立研究開発法人等審議会 高度専門医療研究評価部会(第39回 8/5)《厚生労働省》
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様式2―1―4-1(別紙)
中 長 期 目 標
中 長 期 計 画

国立長寿医療研究センター
令 和 6 年 度 計 画
主な評価指標

年度評価

○評価の視点(定性的視点)
■評価指標

4.医療政策の推進等に
関する事項[情報発信事
業]

4.医療政策の推進等に
関する事項

4.医療政策の推進等に関する事項

自己評価
評定:S


(1)国への政策提言に関 (1)国への政策提言に関 (1)国への政策提言に関
する事項
する事項
する事項
研究、医療の均てん化
医療政策をより強固な
医療政策をより強固な
及び NC の連携によるデー 科学的根拠に基づき、か
科学的根拠に基づき、か
タベースやレジストリ整
つ、医療現場の実態に即
つ、医療現場の実態に即
備等に取り組む中で明ら
したものにするため、NC
したものにするため、NC
かになった課題や我が国
の連携によるデータベー
の連携によるデータベー
の医療政策の展開等のう
スやレジストリ整備等に
スやレジストリ整備等に
ち、特に研究開発に係る
取り組む中で明らかにな
取り組む中で明らかにな
分野について、患者を含
った課題や科学的見地か
った課題や科学的見地か
めた国民の視点に立ち、
ら専門的提言を行う。提
ら専門的提言を行う。提
科学的見地を踏まえ、セ
言は、各種研究報告によ
言は、各種研究報告によ
ンターとして提言書をと
るものの他、重要なもの
るものとし、特に重要な
りまとめた上で国への専
についてはセンターとし
ものについてセンターと
門的提言を行うこと。
て提言書をとりまとめた
して国に提言できるよう
上で、国等へ提言を行
資料の取りまとめ等を行
う。
う。

○ 研究開発に係る分野
について、患者を含めた
国民の視点に立ち、科学
的見地を踏まえ、センタ
ーとして提言書をとりま
とめ、国等への専門的提
言を行っているか。

(2)医療の均てん化並び (2)医療の均てん化並び (2)医療の均てん化並び
に情報の収集及び発信に
に情報の収集及び発信
に情報の収集及び発信に
関する事項
に関する事項
関する事項
医療の評価と質の向
上、さらに効率的な医療
の提供を実現するため
に、関係学会とも連携し
つつ、ゲノム情報、診療
データ、疾患レジストリ
(登録システム)等を活用
し、研究分野において指
導力を発揮するととも
に、センターが担う疾患
にかかる中核的な医療機
関間のネットワーク化を
推進し、高度かつ専門的
な医療の普及を図り、医
療の標準化に努める。

主な業務実績等

(定量的視点)

4.医療政策の推進等に
関する事項

項目別評定調書
1-5
法人の業務実績等・自己評価



ネットワーク構築・
運用
関係学会とも連携しつ
つ、加齢に伴う疾患に係
る全国の中核的な医療機
関間のネットワークを構
築し、医療の均てん化等
に取り組む。

① ネットワーク構築・
運用
ア 我が国におけるネッ
トワーク構築・運用
東京都健康長寿医療セ
ンターとのネットワーク
を強化する。
関連学会、アカデミア
とも共同して北海道、東
北、関東、甲信越、北
陸、関西、中国、四国、
九州、沖縄の各ブロック
でセンター化可能な施設
を選定し可能な施設と連
携を継続する。

○ 関係学会とも連携し
つつ、ゲノム情報、診療
データ、疾患レジストリ
等を活用し、医療の標準
化のため、加齢に伴う疾
患に係る全国の中核的な
医療機関間のネットワー
ク構築等を行い、高度か
つ専門的な医療の普及を
図っているか。

目標の内容
医療政策をより強固な科学的根拠に基
(1)国への政策提言に関する事項
づき、かつ、医療現場の実態に即したもの
にするため、科学的見地から専門的提言
医療政策をより強固な科学的根拠に基づき、かつ、医療現場の実態 を行う。
に即したものにするため、NC の連携によるデータベースやレジスト
関係学会とも連携しつつ、加齢に伴う
リ整備等に取り組む中で明らかになった課題や科学的見地から専 疾患に係る全国の中核的な医療機関間の
門的提言を行う。提言は、各種研究報告によるものとし、特に重要 ネットワークを構築し、医療の均てん化
なものについてセンターとして国に提言できるよう資料の取りま 等に取り組む。
とめ等を行う。
医療従事者や患者・家族が認知症その
・レカネマブやドナネマブのような抗アミロイドβ抗体薬を使用す 他加齢に伴う疾患に関して信頼のおける
る時の脳出血を合併する頻度は 15〜20%といわれている。
情報を分かりやすく入手できるよう、広
APOE 遺伝子型によって、その頻度は異なることが報告されていて、 く国内外の知見を収集、整理及び評価し、
当院では全国に先駆けて希望に応じて ApoE 遺伝子型を患者に開示 ホームページや SNS 等を通じて、国民向
し、副作用の発生率を踏まえた治療法の選択の判断材料として活用 け・医療機関向けの情報提供を積極的に
して非常に有用であった。この結果を踏まえて、APOE 遺伝子型の調 行うとともに、メディアに向けても積極
査を保険収載して、全ての施設において抗アミロイドβ抗体薬の使 的に情報を発信する。
用選択の判断基準とできるように厚労省出席の会議やマスメディ 全国の都道府県、市町村等の要請に基づ
アを通じて提言を行った。
き、保健医療関係の人材育成、専門的知見
の提供等を通じて、各地における地域包
括ケアシステムの推進に協力する。
(2)医療の均てん化並びに情報の収集及び発信に関する事項
② 目標と実績の比較
目標に対する令和 6 年度の実績のうち
特に顕著なものとして、以下が挙げられ
① ネットワーク構築・運用
る。
ア 我が国におけるネットワーク構築・運用
・東京都健康長寿医療センターとのネットワーク運用
東京都健康長寿医療センターとの間で、平成 27 年 1 月 16 日に締結
した連携協定書に基づき、各種取組を実施した。また、令和 7 年 4
月 1 日より内科専攻医の相互連携施設となるように取り組んだ。

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・認知症の最大の原因であるアルツハイ
マー病は、患者数の急速な増加が見込ま
れることから、その予防・治療法の確立は
喫緊の課題である。当センター神経遺伝
学研究部の研究グループは、アルツハイ
マー病モデルマウスを用いた研究から、
アミロイド斑の蓄積が引き起こす認知機
能の低下や神経細胞死に深く関わると考
えられている「脳内の慢性炎症」を反映し
て血液中で変化する代謝物を同定し、新
たな血液バイオマーカーや治療標的とし
ての可能性を見出した。
・当センター老年社会科学研究部の研究