資料1‐1 令和6年度 業務実績評価書(案) (69 ページ)
出典
公開元URL | https://www.mhlw.go.jp/stf/newpage_59633.html |
出典情報 | 厚生労働省国立研究開発法人等審議会 高度専門医療研究評価部会(第39回 8/5)《厚生労働省》 |
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中 長 期 目 標
中 長 期 計 画
国立長寿医療研究センター
令 和 6 年 度 計 画
主な評価指標
年度評価
○評価の視点(定性的視点)
主な業務実績等
自己評価
り、先進医療を含む高度
した。その効果について国際的な専門学術誌にて 1 本の論文とし
かつ専門的な医療を提供
て発表した(Osawa A, et al. Intervention Effects of the
しているか。
Holistic Physio-Cognitive Rehabilitation for Alzheimer
治療の対象者に、全国に先駆けて希望に
応じて遺伝型を提示し、副作用の発生率
を踏まえた治療法の選択の判断材料とし
て活用している。また、診断後の支援とし
て、外来窓口での個別相談、本人・家族ペ
アを対象にした脳・身体賦活リハビリテ
ーション(脳活リハ)認知症教室等を行
い、患者視点に立った先端的な医療を実
施している。また、あいちオレンジタウン
構想に基づいた地域連嶺携の推進を引き
続き行っている。
・地域に根ざした医療の一端を担うため、
また健康寿命の延伸を実現するために、
訪問リハビリテーション(訪問リハ)並び
に認知症の人への脳活リハを開始して約
10 年が経過した。脳活リハでは対象を認
知機能の維持だけでなく、身体機能や e ス
ポーツを活用した自尊心向上を目的とし
た斬新的なプログラム実施している。ま
た、大府市だけではなく周辺の多くの自
治体と連携して介護予防事業に参画し、
令和 6 年度は 63 件の一般・介護予防事業
に従事した。
・先端医療開発推進センターでは、センタ
ー内外の研究者に臨床研究支援として生
物統計相談を含めた各種コンサルテーシ
ョンを無料にて多数実施した。また First
in human 試験として「放射性リガンド
[11C]BIIB021 の脳内分子シャペロンイメ
ージング製剤としての有効性及び安全性
に関する研究」が開始となった。
・地域包括ケアシステムに対応した医療
モデルの充実を目的に、令和 3 年度のフ
ォーカスグループインタビュー及び令和
4 年度の全国実態調査結果を基に、「認知
症の緩和ケア実践ガイドライン」と「認知
症を有する人のためのエンドオブライ
フ・ケア:最期までの意思の形成・表出・
実現を支えるための支援ガイド」を策定
した。両方の指針をまとめて令和 6 年度
に「認知症支援ガイド 最期まで本人の
意思を酌み取ったケアを実現するため
■評価指標
に対する治療及び予防策
の提供について重点的に
推進する。
また、病院の医療の質
や機能の向上を図る観点
から、センターとして提
供することを求められて
いる医療のレベルに見合
った臨床評価指標を策定
し、医療の質の評価を実
施し、その結果を情報発
信すること。
できるモデルを作成し、
普及を推進する。
あわせて、再生医療、
先進的画像診断技術等を
はじめとする最新の技術
に基づく医療技術の開発
を行う。
モデルを元に、認知症に
対するリハビリテーショ
ンの実施のためのワーク
ショップを開始する。
項目別評価調書
1-3
法人の業務実績等・自己評価
(定量的視点)
Disease and Mild Cognitive Impairment.
Ann Geriatr Med
Res, 2025 [Epub ahead of print])。
・令和 4 年度に作成した
軽度認知障害と認知症の
人に対する身体機能と認
知機能の維持・向上など
を含む多因子アプローチ
及び家族介護者への支援
に関する「リハビリテー
ションマニュアル」と
「非薬物的介入ガイドライ
ン 2022」に基づく非薬物
療法を実践し、認知症の
人が意欲的・主体的・継
続的に取り組め、かつ、
介護負担を軽減するため
のリハビリテーション手
法に関する効果を検証
し、エビデンスを構築す
る。
・包括的感覚器診療によ
る高齢者感覚器機能につ
いて調査し、感覚器障害
の治療状況や問題点を解
析する。
・令和 4 年度に作成した軽度認知障害と認知症の人に対する身体
機能と認知機能の維持・向上などを含む多因子アプローチ及び家
族介護者への支援に関する「リハビリテーションマニュアル」と
「非薬物的介入ガイドライン 2022」に基づく非薬物療法を実践し、
認知症の人が意欲的・主体的・継続的に取り組め、かつ、介護負
担を軽減するためのリハビリテーション手法に関する効果を検証
し、エビデンスを構築する。
軽度認知障害と認知症の人に対する身体機能、認知機能、生活
機能の維持・向上を目的とし、患者だけでなく介護者家族をも含
む包括的なリハビリテーション Holistic Physio-cognitive
rehabilitation(脳活リハビリテーション)を1年間実施した結
果をまとめた。脳活リハビリテーションを実施した群は何も実施
しなかった群と比較して、1 年後の日常生活活動が有意に維持され
ており、その内容を論文化してエビデンスとして発表した(論文
名:Intervention Effects of the Holistic Physio-Cognitive
Rehabilitation for Alzheimer Disease and Mild Cognitive
Impairment)。
・包括的感覚器診療による高齢者感覚器機能について調査し、感
覚器障害の治療状況や問題点を解析する。
高齢者の 5 感障害について耳鼻科・眼科により包括的感覚器診
療を実施した。
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