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資料1‐1 令和6年度 業務実績評価書(案) (43 ページ)

公開元URL https://www.mhlw.go.jp/stf/newpage_59633.html
出典情報 厚生労働省国立研究開発法人等審議会 高度専門医療研究評価部会(第39回 8/5)《厚生労働省》
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様式2―1―4-1(別紙)
中 長 期 目 標
中 長 期 計 画

国立長寿医療研究センター
令 和 6 年 度 計 画
主な評価指標

年度評価

○評価の視点(定性的視点)
■評価指標

長寿医療に関する研究
開発拠点としての開発力
の強化、産学官連携によ
る長寿工学研究の推進、
高齢者のためのロボット
の開発普及のための拠点
の整備、バイオバンクを
活用した認知症のゲノム
医療推進基盤の充実、メ
ディカルゲノムセンター
(MGC)の機能の充実とバ
イオバンクの充実、介護
予防・重症化防止のため
の研究開発、高齢者特有
の疾患に対する効果的な
治療・介護手法等、支え
る医療の確立、治験・臨
床研究推進体制の強化、
適正な研究活動の遵守の
ための措置、知的財産の
管理強化及び活用推進、
医療機器の開発の推進、
国際連携の強化、診療ガ
イドラインの作成・普及
により、研究・開発を推
進する。
また、臨床研究及び治
験を進めるため、症例の
集約化を図るとともに、
今後も、これらの資源を
有効に活用しつつ、臨床
研究の質の向上、研究
者・専門家の育成・人材
確保、臨床研究及び治験
のための共通的な基盤の
共用、研究不正・研究費
不正使用等防止への対
応、患者との連携及び国

① 長寿医療に関する研
究開発拠点としての開発
力の強化

① 長寿医療に関する研
究開発拠点としての開発
力の強化

臨床現場における課題
を克服するための基礎研
究を円滑に実施し、ま
た、基礎研究の成果を臨
床現場へ反映させるた
め、センター内の各部門
の連携を強化するととも
に、産学の橋渡しの拠点
としての連携を推進す
る。

臨床現場における課題
を克服するための基礎研
究を円滑に実施し、ま
た、基礎研究の成果を臨
床現場へ反映させるた
め、センター内の各部門
の連携を強化するととも
に、産学の橋渡しの拠点
としての連携を推進す
る。

② 産学官連携による長
寿工学研究の推進

高齢者の生活や活動を
支えるロボットや IoT 機
器等を医療・介護・生活
の場に普及するための拠
点として体制を強化し、
開発者のシーズを臨床及
び生活の場に適合させる
ための臨床評価研究を実
施する。

② 産学官連携による長
寿工学研究の推進

・病院及びリビングラボ
で実証された高齢者の生
活や活動を支えるロボッ
トや IoT 機器等の開発を
企業とともに行い、臨床
現場、施設及び在宅での
使用、生活の場での適合
を目指す。

主な業務実績等

(定量的視点)

(2)実用化を目指した研 (2)実用化を目指した研 (2)実用化を目指した研
究・開発の推進及び基盤
究・開発の推進及び基盤
究・開発の推進及び基盤
整備[臨床研究事業]
整備
整備

項目別評価調書
1-2
法人の業務実績等・自己評価

(2)実用化を目指した研究・開発の推進及び基盤整備

○ 研究開発の体制の充
実が図られ、研究成果の
実用化に向けた橋渡しに
係る取組が十分である
か。
○ 有望なシーズを実用
化へつなぐ成果の橋渡
し、成果の社会還元に至
る取組みが十分である
か。
○ 研究開発の体制・実
施方策が妥当であり、法
人としての信頼性が確保
されているか。
○ 診療ガイドラインの
作成・情報提供等の取組
により、国の医療の標準
化に貢献しているか。
○ 医療政策を牽引する
ため国際的な水準等に照
らして活躍できる研究
者、研究開発人材の育成
が図られているか。

自己評価
評定:S

① 目標の内容
長寿医療に関する研究開発拠点としての
① 長寿医療に関する研究開発拠点としての開発力の強化
開発力の強化、産学官連携による長寿工
学研究の推進、高齢者のためのロボット
の開発普及のための拠点の整備、バイオ
バンクを活用した認知症のゲノム医療推
臨床現場における課題を克服するための基礎研究を円滑に実施 進基盤の充実、メディカルゲノムセンタ
し、また、基礎研究の成果を臨床現場へ反映させるため、センター ー(MGC)の機能の充実とバイオバンクの
内の各部門の連携を強化するとともに、産学の橋渡しの拠点として 充実、介護予防・重症化防止のための研究
の連携を推進した。
開発、高齢者特有の疾患に対する効果的
な治療・介護手法等、支える医療の確立、
治験・臨床研究推進体制の強化、適正な研
究活動の遵守のための措置、知的財産の
管理強化及び活用推進、医療機器の開発
の推進、国際連携の強化、診療ガイドライ
ンの作成・普及により、研究・開発を推進
する。



産学官連携による長寿工学研究の推進

高齢者のためのロボットの開発普及のため、中長期計画の下、
令和 6 年度は次の研究等を推進した。

② 目標と実績の比較
目標に対する令和 6 年度の実績の特に顕
著なものとして、以下が挙げられる。
・近年、治療標的分子の探索や、病態関連分
子の同定などの医学研究において、データ

・病院及びリビングラボで実証された高齢者の生活や活動を支え
るロボットや IoT 機器等の開発を企業とともに行い、臨床現場、
施設及び在宅での使用、生活の場での適合を目指す。
多数の企業(Good Life Design、MIXI、XING、AISIN、アルム、リ
ビングロボット等)との共同研究に加え、愛知県の「ロボット未活
用領域導入検証事業」、JST ムーンショット型研究開発事業の一環
として、高齢者の自立を支援する次世代型ロボット、介護者の負担
軽減を目的とする最軽量型アシストスーツ、病院での実装を目的と
した道案内ロボット、ならびに音声 UI 対応の健康支援アプリや遠
隔コミュニケーションツールなど多種の IoT 機器の開発・改良を行
った。これらの技術は、リビングラボ、在宅環境、病院において実
証が行われ、本研究の成果は、国際的な専門学術誌にて 4 本の論文
として発表した(Otaka E, et al. Longitudinal changes following
the introduction of socially assistive robots in nursing
homes: a qualitative study with ICF framework and causal loop

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駆動型の研究が中心になっている。研究基
盤強化の一環としてデータ駆動型研究に対
応できるデータベース構築を進めている。
当センターは、国内初の国際規格の認定を
受けたバイオバンクを設置しており、管理
している試料の解析から精度の高いデータ
を得ることができる。2024 年度は、認知症
例の医療情報(CGA データ)に脳画像データ
やゲノムデータなどと紐づけた認知症研究
統合データベースの運用を開始した。登録
申請に応じて外部の研究者も利用すること
ができ、すでに問い合わせが来ている。
このデータベースを用いて、AD 発症の高リ