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資料1‐1 令和6年度 業務実績評価書(案) (19 ページ)

公開元URL https://www.mhlw.go.jp/stf/newpage_59633.html
出典情報 厚生労働省国立研究開発法人等審議会 高度専門医療研究評価部会(第39回 8/5)《厚生労働省》
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様式2―1―4-1(別紙)
中 長 期 目 標
中 長 期 計 画

国立長寿医療研究センター
令 和 6 年 度 計 画
主な評価指標

年度評価

○評価の視点(定性的視点)
■評価指標

項目別評価調書
1-1
法人の業務実績等・自己評価
主な業務実績等

(定量的視点)

究)では、1 次および 2 次調査の参加者を中心に、認知機能健常
(780 名)、MCI(1181 例)、AD(2163 例)、VaD(162 例)、
DLB/PD(346 例)、iNPH(102 例)、FTD(82 例)、その他(1023
例)のクリーニングを行った。
・認知症の発症を予測する因子の研究では、新たな危険因子とし
て脈波速度と脳小血管病との関連(Saji et al. Sci Rep. 2024;
Kinjo et al.. J Alzheimers Dis. 2024)を示した。
・認知症の人のがん治療については不明な点が多い。がん検診の
受診率において、認知障害のある人と一般の人との間に顕著なギ
ャップがあることを明らかにした。検診の手順の複雑さ、介助者
の負担が大きいことに起因している可能性があることを見出した
(Kuroda et al. Cancer Med. 2024)。
・認知症では進行に伴い本人の訴えと他覚的な症状は乖離するこ
とをしばしば経験する。そこで、もの忘れセンターの縦断的なデ
ータベースを用いて解析した。結果、MCI の段階から客観的な身
体機能の低下が進行するにつれて、主観的な身体的訴えは減少し
ていた。MCI および軽度認知症において、臨床の場で身体的訴え
がなくても、身体機能を客観的に評価する必要性が示された
(Fujisawa et al. Eur Geriatr Med. 2024)。
・フレイルに関する多施
設レジストリを継続拡充
し、臨床情報の集積する
システムを整備する。ま
た企業との治験や臨床研
究等の2次利用について引
き続き検討する。

・フレイルに関する多施設レジストリを継続拡充し、臨床情報の
集積するシステムを整備する。また企業との治験や臨床研究等の
2 次利用について引き続き検討する。
研究開発費 22-24 を活用し、国内の代表的なフレイル専門家の
いる 8 大学1施設と連携し、フレイルに関する多施設レジストリ
の構築を継続して進めた。多施設から臨床情報を電子カルテへ入
力するシステム(CITRUS)に関して、入力項目、入力単位、評価
判定の統一など、相互解析が可能な入力方式の整備はシステムの
不具合で一時中断している。R4 年度に立ち上げた集積データの統
合的解析を担当するワーキンググループによりデータ解析を始
め、11 月のサルコペニア・フレイル学会で報告を行った。

・バイオバンクと連携
し、フレイルに関する候
補バイオマーカーと予後
との関連性を解析する。

・バイオバンクと連携し、フレイルに関する候補バイオマーカーと
予後との関連性を解析する。
身体的フレイルに関連するバイオマーカーについて、機械学習
法を用いた解析から候補因子を抽出した。その結果を、英文論文
として報告した(Gerontology. 2024;70(6):630-638)。また、
認知的フレイルに関連するバイオマーカーも同様の方法で探索
し、複数の代謝因子、老化関連物質を抽出した。現在、英文論文
として投稿中である。

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