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都道府県・市町村向け認知症施策推進計画策定の手引き (77 ページ)

公開元URL https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/hukushi_kaigo/kaigo_koureisha/ninchi/index.html
出典情報 都道府県・市町村向け認知症施策推進計画策定の手引き(4/30)《厚生労働省》
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アウトリーチ機能を生かした連携体制を検討する
認知症初期集中支援チームは、認知症の人の意向に基づいた地域生活を続けるため
の相談・支援をする多職種チームです。認知症初期集中支援チームの設置から年月が

1.

本手引きの要点

(ウ)多様な専門職が訪問し、包括的にサポートする認知症初期集中支援チームの

経ち、地域包括支援センターの認知症関連相談対応能力等が向上している中で、改め
検討することが求められています。
「多様な専門職が訪問し、包括的にサポートする」という認知症初期集中支援チーム
のアウトリーチ機能の特徴を踏まえると、特にこれまで全く医療・介護サービスにつ
ながっていなかった人に対して、認知症初期集中支援チームがその他関係機関と連携
的な課題を抱えたケースの支援などにおいても、認知症初期集中支援チームが各関連
事業と連携することで、効果的な支援ができる可能性があります。その際、あくまで
本人の意向を踏まえた相談・支援を通じて、本人の利益を追求することが原則であり、
認知症初期集中支援チームによる一方的な議論・介入とならないよう、留意する必要
認知症初期集中支援チームの強みを踏まえ、設置場所や施策の組み合わせに応じて、
認知症初期集中支援チームの役割・対応するケースを検討することも必要です。例え
ば、認知症初期集中支援チームが地域包括支援センターに設置される場合、認知症初
期集中支援チームの医療機関へのアクセスが弱くなるため、そのバックアップの役割
場合には、地域包括支援センターや認知症地域支援推進員、生活支援コーディネーター
等との連携を密にする、なども一つの工夫です。特に認知症疾患医療センターによる
医療面でのフォローに当たっては、運営主体である都道府県・指定都市が連携を支援
することが望ましいと考えられます。また、認知症初期集中支援チームでの支援にお
人同士が語り合ったり、一緒に活動したりすることで心理的ストレスや葛藤を軽減し、
前向きな気持ちで暮らすことにつながる可能性があります。
地域の認知症の人を早期に支援につなげるための工夫や取組、市町村の取組事例
については令和 4 年度厚生労働省老人保健健康増進等事業の成果物「認知症の初期

3.3.

基本計画における
 KPIの考え方

いても、認知症の人や家族をピアサポートにつなげることにより、同じ悩みを抱える

3.2.

基本
 的施策ごとに
留意すべき点


を認知症疾患医療センターが担うことが考えられます。また、医療機関に設置される

3.1.

施策
 検討・
 実施時の留意点

があります。

3.

計画策定のポイント

して支援を行うことが期待されます。さらに、独居や身寄りのない認知症の人、複合

2.

計画の意義・目的

て認知症初期集中支援チームによる効果的な支援のあり方について、市町村を中心に

対応・支援の適切な推進のための市町村向けポイント集」(https://www.jri.co.jp/
MediaLibrary/file/column/opinion/pdf/2304_mhlwkrouken_report8_01.pdf)

3.4.

参考資料

も参照ください。

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