都道府県・市町村向け認知症施策推進計画策定の手引き (102 ページ)
出典
公開元URL | https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/hukushi_kaigo/kaigo_koureisha/ninchi/index.html |
出典情報 | 都道府県・市町村向け認知症施策推進計画策定の手引き(4/30)《厚生労働省》 |
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1.
プロセス指標
アウトプット指標
アウトカム指標
6. 認知症や認知症の人に関する国民の基本的な知識の理解度(a)
(a)個々人の認知症に対する考え方や行動については、一般的に 1. 知識、2. 姿勢、3. 行
動の三つの視点から構成されますが、本指標は最も基本的な認知症や認知症の人に関す
る知識を評価するものであり、重点目標にもある「新しい認知症観」の理解を促進する
計画の意義・目的
2.
計画策定のポイント
3.
施策
検討・
実施時の留意点
3.1.
基本
的施策ごとに
留意すべき点
3.2.
基本計画における
KPIの考え方
3.3.
ための重要な基礎とも言えます。そして、プロセス・アウトプット指標でも挙げられて
いる行政職員と認知症の人との出会いや多様な本人発信、認知症サポーターの養成によ
る変化は、ここで表れることとなります。
(a)したがって、
「知識」そのものも重要ではあるものの、ここでの「知識」は、最終
的には後掲のアウトカム指標 7.「国民における「新しい認知症観」の理解とそれに基
づく振る舞いの状況」でも評価される、「国民の行動変容」につなげていくという考え
方が重要であるということを認識しておく必要があります。
7. 国
民における「新しい認知症観」の理解(a)とそれに基づく振る舞い(b)の状況
(ab)アウトカム指標 6. にもある通り、個々人の認知症に対する考え方や行動について
は、知識~姿勢~行動と連続的に捉える必要がありますが、本指標は最終的な姿勢・行
動を示すという観点から、重点目標の達成度を示すものであると言えます。
(a)ただし、
「新しい認知症観」自体は抽象的な概念であり、具体的な内容は、各地域
において関係者間での対話を通じて個々人のなかで明確になっていくものと考えられま
す。「新しい認知症観」は新たな考え方でもあることから、どのような評価が出来るの
か等については、国においても検討を進めていく予定です。
(b)なお、ここでは「認知症や認知症の人への態度」ではなく「振る舞い」が明示され
ていますが、これは、新しい認知症観の考え方に鑑みれば認知症の人を対象化して捉え
る尺度とすることが適切ではないという背景から設定された指標であるという点に留意
が必要です。したがって、ここで言う「振る舞い」とは、
「認知症の人に対する振る舞い」
だけでなく、認知症の人が認知症をどのように理解し、どのように行動するか、という
ことも含まれます。国民一人一人が認知症になったときの振る舞いも、重要なアウトカ
ム指標として考える必要があるという点に留意しましょう。
参考資料
3.4.
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