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都道府県・市町村向け認知症施策推進計画策定の手引き (42 ページ)

公開元URL https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/hukushi_kaigo/kaigo_koureisha/ninchi/index.html
出典情報 都道府県・市町村向け認知症施策推進計画策定の手引き(4/30)《厚生労働省》
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本手引きの要点

1.

計画の意義・目的

2.

計画策定のポイント

3.

1.認 知症バリアフリーが、企業にとってビジネスチャンスとなり得るとともに、
従業員の介護離職防止にも役立つということの理解促進により、企業が経営戦
略の一環として認知症バリアフリーに取り組むよう、経営層を含めた企業への
普及・啓発を図る。(国)

【都道府県・市町村にて計画の内容を検討する際の留意点】

(ア)生活等を営むうえでの障壁(バリア)を認知症の人と共に明確にする
地域の認知症の人が日常生活のなかでどのような「障壁(バリア)」を感じているか
によって実施すべきバリアフリー化の取組は異なります。社会のなかで認知症の人が
直面している障壁は多様です。例えば、以下のような障壁が考えられます。
・物理的なバリア:公共交通機関、道路、建物などにおいて、利用者に移動面で困
難をもたらす物理的なバリアのこと。
・制度的なバリア:社会のルール、制度によって、障害のある人が能力以前の段階
で機会の均等を奪われているバリアのこと。
・文化・情報面でのバリア:情報の伝え方が不十分であるために、必要な情報が平

3.2.

基本
 的施策ごとに
留意すべき点


そのため、地域において何が「認知症の人が尊厳を保持しつつ希望をもって暮らすこ

3.3.

誰(認知症の人)が、どのような場面で、どのようなことを話したかを記録し、共有

基本計画における
 KPIの考え方

施策
 検討・
 実施時の留意点

3.1.

(6)民間における自主的な取組の促進

等に得られないバリアのこと。
・意識上のバリア:周囲からの心ない言葉、偏見や差別、無関心など、障害のある
人を受け入れないバリアのこと。
地域においてどのような障壁が存在するかは認知症の人自身が最も理解しています。
と」の障壁となっているかを認知症の人との対話、共に過ごす経験の積み重ねを通じて、
明確にしていくプロセスを丁寧に実施したうえで、具体的な施策の検討に着手するこ
とが重要です。ある自治体では、地域包括支援センターの職員全員が書き込んだり閲
覧したりできる「本人の何気ないひとことシート」というファイルを作成して、いつ、
しています。このような「何気ないひとこと」の蓄積も地域における障壁を明らかに
することにつながります。また、地域の介護事業者と連携し、実際に認知症の人に時
間をかけて店内を歩いてもらい、店舗内の障壁を探す取組を行っている企業も存在し
ます。このような企業等の取組は地域における障壁を検討する際にも参考になります。
なお、【国の基本計画における施策の実施事項】の「(3)交通の安全の確保」にお

参考資料

3.4.

いて「心のバリアフリー」という用語が用いられています。「ユニバーサルデザイン
2020

行動計画」において、「心のバリアフリー」とは、「様々な心身の特性や考え方

を持つすべての人々が、相互に理解を深めようとコミュニケーションをとり、支え合
うこと」と定義されています。また、
「心のバリアフリー」を体現するポイントとして、
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