都道府県・市町村向け認知症施策推進計画策定の手引き (103 ページ)
出典
公開元URL | https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/hukushi_kaigo/kaigo_koureisha/ninchi/index.html |
出典情報 | 都道府県・市町村向け認知症施策推進計画策定の手引き(4/30)《厚生労働省》 |
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り、基本的施策④「認知症の人の意思決定の支援および権利利益の保護」と密接に関連し
ています。そして、基本法の目的でもある「認知症の人が尊厳を保持しつつ希望を持って
暮らすことができる」ようにするためにも必要な取組です。
⃝ 「ピアサポート活動の支援」
、「行政職員の本人ミーティングへの参加」、「意思決定
支援の研修」というプロセスを通して、
⃝ 「認知症施策に認知症の本人と家族の意見を反映させる」
(実践)というアウトプッ
⃝ 「認知症の人の意思が尊重され、本人が望む生活が継続できていると考える認知症
の人および国民が増える」というアウトカムが達成される
といった構造で設定されています。
アウトカム指標
1. ピアサポート活動(a)への支援(b)を実施している地方公共団体の数
(a)ピアサポート活動は、認知症の人同士が出会うことにより、相互に力づけられ、権
利行使が促進される場や機会と言えます。基本計画において「今後の生活の見通しなど
に不安を抱えている認知症の人に対し、精神的な負担の軽減と認知症当事者の社会参加
知症の人同士が語り合ったり、一緒に活動したりすることで心理的ストレスや葛藤を一
緒に乗り越えて、前向きな気持ちで暮らすことができるようになる活動です。実際にピ
アサポート活動を実践している認知症の人からは活動の意義として「同じ認知症の人の
話を聞いたり、姿を見ることで、自身を取り戻す機会になる」、「自分だけでは解決策が
か、そのヒントを得ることができる」といった意見が挙げられています。
(a)ピアサポート活動は、認知症の人同士が個別相談や個別訪問をおこなうもの、複数
の認知症の人がつどい、語り合うものなど多様な形式が考えられます。また、その活動
の場所も多様で、認知症カフェやクリニックが、その場となることもあります。どのよ
3.3.
基本計画における
KPIの考え方
見つからない生活上の課題について、他の認知症の人がどのようにして解決してきたの
3.2.
基本
的施策ごとに
留意すべき点
の促進を図るため、認知症当事者による相談支援を実施すること」とされています。認
3.1.
施策
検討・
実施時の留意点
アウトプット指標
3.
計画策定のポイント
トが出されることによって、
計画の意義・目的
2.
また、重点目標2の指標は、
プロセス指標
1.
本手引きの要点
(3)重点目標2:認知症の人の生活においてその意思等が尊重されていること
うな形式、場所で実践する場合も、企画の段階から認知症の人に参画してもらい、共に
活動を企画・推進することが重要です。多様な状況にある認知症の人がいることを踏ま
行政としても幅広い活動の支援が求められます。
(ab)また、行政としては、ピアサポート活動にかかる予算上の補助等や運営自体の支
99
3.4.
参考資料
えれば、このように多様な形のピアサポート活動が存在することは望ましい姿であり、