都道府県・市町村向け認知症施策推進計画策定の手引き (107 ページ)
出典
公開元URL | https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/hukushi_kaigo/kaigo_koureisha/ninchi/index.html |
出典情報 | 都道府県・市町村向け認知症施策推進計画策定の手引き(4/30)《厚生労働省》 |
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アウトカム指標
4. 認知症施策に関して、「ピアサポート活動等(a)を通じて得られる認知症の人の
意見を反映している(b)地方公共団体の数」
5. 認知症施策に関して、ピアサポート活動等(a)を通じて得られる家族等の意見を
1.
本手引きの要点
プロセス指標
反映している(b)地方公共団体の数
対話を行うことは、行政が地域における認知症施策を推進するための前提です。基本計
画においても「認知症施策の立案、実施、評価にあたっては、認知症の人と家族等の参
画が最も重要である」とされています。(以下の考え方については(2)1.再掲)
認知症の人の生きづらさや自分らしい暮らしのために必要なことについては、認知
認知症の人の声から施策の立案を始めることで、全ての事業や取組が、認知症の人
のより良い暮らしにつながり、その地域が目指すまちづくりが進んでいく。
認知症の人の声は、自治体が地域づくりにおいて目指していることやそのための計
画・目標が、実際にそこで暮らす認知症の人にとってどの程度進捗しているのかを
(a)そして、認知症の人の声については、さまざまな場、シチュエーション等で得られ
るものが変わってくる可能性があることにも留意が必要です。例えば、自治体の認知症
施策に関する会議体等に認知症の人を招聘し、意見をうかがうことも重要かつ望ましい
取組ですが、こうした場に参画できる人は限られており、これだけでは多様な認知症の
らしには通常ないものであり、特殊な環境下での対応となりますが、「ピアサポート活
動等」は、認知症カフェや本人ミーティング等も含む当事者同士、あるいは身近な関係
者がいる場所での、「リラックスした環境での、話しやすい場」です。したがって、「ピ
アサポート活動等」は、認知症の人の想いがつぶやきのような形でより強く表れる貴重
ト活動等のような地域のなかでの一人一人の認知症の人と家族等の意見を聴くことが期
待されます。
なお、重点目標との関係で言えば、認知症の人と家族等の意思が施策に反映されること
で自治体が目指す地域づくりの推進に寄与するものです。
3.3.
基本計画における
KPIの考え方
な場と言えるでしょう。自治体には、会議体等での意見の確保と合わせて、ピアサポー
3.2.
基本
的施策ごとに
留意すべき点
人の声を拾うことは難しいかもしれません。また、こうした会議対応は認知症の人の暮
3.1.
施策
検討・
実施時の留意点
捉えるための一つの要素にもなりうる。
3.
計画策定のポイント
症を体験する本人だからこその想いや気づきを把握して初めて明確になる。
2.
計画の意義・目的
(ab)(2)1. でも記載の通り、行政職員が地域のなかで認知症の人と家族等と出会い、
(a)なお、ここでいう「ピアサポート活動」については、
(3)1.でも記載の通り、ピア
と認知症当事者の社会参加の促進を図ること」に資するための活動を指し、また KPI の
把握に当たっては認知症の人同士のピアサポート、家族同士のピアサポートは峻別して
考えることが重要です。
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3.4.
参考資料
サポート活動の目的である「不安を抱えている認知症の人に対し、精神的な負担の軽減