都道府県・市町村向け認知症施策推進計画策定の手引き (26 ページ)
出典
公開元URL | https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/hukushi_kaigo/kaigo_koureisha/ninchi/index.html |
出典情報 | 都道府県・市町村向け認知症施策推進計画策定の手引き(4/30)《厚生労働省》 |
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1.
を通じて、よりよいまちづくりにチャレンジしていただきたいと思います。
(一般社団法人日本認知症本人ワーキンググループ代表理事
藤田和子氏)
・これまで、私が通うデイサービス職員や行政職員の方と一緒に、本人ミーティングや
ピアサポート活動に注力してきました。本人ミーティングには県や市の職員の方もよ
く足を運んでくれており、本人ミーティングに医療専門職の方が来た際にアドバイス
計画の意義・目的
2.
いただけることは有難く感じています。また行政の方とはピアサポート活動を現場で
一緒に進めており、行政側にはピアサポートの活動を進めるに当たっての体制面や運
用面で尽力いただくなど、協力して取り組むことができています。重要な点は、行政
の方々が実際に現場に出向いて、ともに進めているということです。ぜひ、他の地域
でも行政職員が現場に足を運び、認知症や認知症の人との時間をともにしていただき、
計画策定のポイント
3.
本人ミーティングやピアサポート活動が広がっていくと良いと考えています。
(一般社団法人日本認知症本人ワーキンググループ理事
戸上守氏)
・基本法が施行し基本計画が策定され、改めて認知症の人と家族等の声を聴いて本人参
画を進めるとされている今、これまでとは違う形で計画を立てていかなければいけな
施策
検討・
実施時の留意点
3.1.
いという戸惑いが自治体職員の皆様にもあると思います。どこに認知症の人の声があ
るか、つまりどのようにして認知症の人に出会うかということに迷った場合には、認
知症地域支援推進員や認知症疾患医療センターの相談員、若年性認知症支援コーディ
ネーターなど普段から認知症の人とつながっている職員に相談することも一案です。
認知症の人との出会いは、意外にも身近な場所にあります。その際、可能な限り多様
基本
的施策ごとに
留意すべき点
3.2.
な認知症の人、特に軽度に偏らず中重度の人の声もぜひ聴いていただきたいと思いま
す。その想いは、家族や介護をされている方であれば理解していることも多いはずです。
(公益社団法人認知症の人と家族の会代表理事
鎌田松代氏)
・計画は目的を実現するための手段であり、計画を策定して終わりということではあり
ません。長野県では市町村に対し伴走型支援を行っていますが、市町村の方には始め
基本計画における
KPIの考え方
3.3.
に「どんなまちになったらいいですか」ということを聞いています。その上で、理想
とするまちの実現のためには何が必要なのか、今ある資源を活用しながら何ができる
のかということを一緒に考えるようにしています。一方で、支援する中では、国や県
が提示する枠に当てはめようとするあまりに、当初の目的を見失ってしまって既にあ
る資源に目が届いていない地域もあるように感じています。目的に立ち返れば、どの
地域でもできている部分が多くあります。計画策定に当たっては、「何のためか」「誰
参考資料
3.4.
のためか」という目的をみんなで確認し、今ある地域やその資源に目を向けてみると
いうことも大切ではないでしょうか。
(長野県健康福祉部介護支援課計画係
22
蓮沼礼子氏)