都道府県・市町村向け認知症施策推進計画策定の手引き (49 ページ)
出典
公開元URL | https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/hukushi_kaigo/kaigo_koureisha/ninchi/index.html |
出典情報 | 都道府県・市町村向け認知症施策推進計画策定の手引き(4/30)《厚生労働省》 |
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認知症の人本人が参画し、その意向を支援チームの活動に反映する機会を設け、地域
ごとに、認知症の人やその家族を、その支援ニーズに合った具体的な支援につなげる
1.
本手引きの要点
(オ)認知症の人の「実現したい暮らし」を起点としてチームオレンジを整備する
仕組み」とされています。チームオレンジは、認知症の人と共に、地域の社会資源を
たいか、それを起点につくりあげるものです。この趣旨・目的も踏まえ、チームオレ
ンジは、1. ステップアップ講座修了および予定のサポーターでチームが組まれている
こと、2. 認知症の人もチームの一員として参加していること、3. 認知症の人と家族の
困りごとを早期から継続して支援ができることが基本とされています。
多様な形が考えられます。多様な状況にある認知症の人や家族がいることを踏まえれ
ば、このように多様な形のチームオレンジが存在することは望ましい姿であり、行政
としても幅広い活動の支援が求められます。なお、チームオレンジの構築・運営自体
が目的ではなく、認知症になってからも希望をもって自分らしく暮らし続けることが
チームオレンジの活動に認知症の人の想いをどのように反映するか、悩むこともあ
るかもしれません。認知症の人の想いを反映した活動を実践している市町村の多くは
認知症の人の声をしっかりと聞き、その声を活動につなげています。例えば、ある市
町村では、認知症の人や家族、現場を見ている認知症地域支援推進員等が認知症サポー
各活動の前後には、事前打ち合わせと振り返りを必ず行い、活動に参加している認知
症サポーターの意見を丁寧に確認し、次回以降の活動内容を一緒に検討しています。
また、チームオレンジを「何を言っても大丈夫な場所」だと認知症の人に伝えることで、
認知症の人がやりたいことや困りごとについて発言しやすくしている事例もあります。
どのような活動を行う場合でも、地域の認知症の人がどんな暮らしをしたいか、そこ
を起点にチームオレンジを作り上げることが重要です。
認知症サポーターは、このチームオレンジにおいて、認知症の人のやりたいこと・やっ
てみたいことを実現するための中心的な役割が期待されています。認知症サポーター
3.3.
基本計画における
KPIの考え方
なお、認知症の人の意思や希望は変わりうるため、定期的に確認することも必要です。
3.2.
基本
的施策ごとに
留意すべき点
ターとどのような活動をするかを協議し、一緒に検討を進めることを重視しています。
3.1.
施策
検討・
実施時の留意点
できる社会・地域づくりのための、一つの手段であることに留意することが必要です。
3.
計画策定のポイント
地域の認知症の人や家族のニーズ、社会資源の状況に応じて、チームオレンジには
2.
計画の意義・目的
生かした支え合いの仕組みづくりを行う取組であり、認知症の人がどんな暮らしをし
のチームオレンジへの参画は、「新しい認知症観」を体現し、そしてその姿を周囲に示
すことに資すると考えられます。認知症になってからも希望をもって自分らしく暮ら
を活用するという考え方が重要です。そのためには、認知症サポーターと認知症の人
および家族等は「支援する・支援される」関係性を超えて、共に同じ目標に向かって
45
3.4.
参考資料
し続けることができる社会・地域の実現を目標として、チームオレンジという枠組み