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都道府県・市町村向け認知症施策推進計画策定の手引き (44 ページ)

公開元URL https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/hukushi_kaigo/kaigo_koureisha/ninchi/index.html
出典情報 都道府県・市町村向け認知症施策推進計画策定の手引き(4/30)《厚生労働省》
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本手引きの要点

1.

●三重県四日市市:本人ミーティングおよび振り返り会の実施
認知症の本人が集い、これからのよりよい暮らしに向けた話し合いの場(本人ミー
ティング

ステップⅠ、月1回)を開催している。そこで本人から得た声を具体的な

活動に反映させていくために、行政・企業など誰でも参加できる振り返り会(月1回)
も実施している。

計画の意義・目的

2.

計画策定のポイント

3.

施策
 検討・
 実施時の留意点

3.1.

基本
 的施策ごとに
留意すべき点


3.2.

基本計画における
 KPIの考え方

3.3.

(イ)ハード・ソフト両面における障壁の除去に向けた方法を認知症の人と共に考
える
バリアフリー化というと、ハード面の改修に目が行きがちですが、認知症の人の日
常生活における障壁が多様であるように、その除去に向けた方法も多様です。接遇、
ICT・テクノロジーの活用促進、デザイン等を活用した環境や設備の改善、誰もが使い
やすい製品・サービスの開発・普及等、ハード・ソフト両面にわたる障壁の除去に向
けた多様な方法を認知症の人と共に検討することが重要です。
認知症の人にとっての生活を営むうえでの障壁の明確化、そして、その除去に向け
た一連の取組は最初から全て上手くいくわけではありません。認知症の人の声をもと
に障壁の除去がスムーズに進むこともあれば、そうでないこともあります。上手くいっ
た部分とそうでない部分、その理由等を認知症の人と共に共有・検証しながら、考え
ていくことも重要です。また、障壁を除去するための方策の担い手には、認知症の人
自身も含まれます。例えば、外出時の不安を軽減するために、認知症の人自身が地図
アプリやヘルプカードの活用をして備えたり、ときに自治体と連携して仲間たちと練
習している事例があります。周囲の人が認知症の人のために何かを「してあげる」だ
けではなく、認知症の人が持つ知恵や経験を生かし、自分でできること、したいこと
をともに考えることも重要です。
【ハード・ソフト両面における障壁の除去に関する取組事例】
●福岡県福岡市:認知症の人にもやさしいデザインの手引き
福岡市では、
「福岡市認知症にやさしいデザインガイドライン策定委員会」を設置し、
認知症の人や公民館利用者等に対するアンケート調査を実施しながら、「認知症の人に
もやさしいデザインの手引き」を策定した。実際に、市内の公共施設等に導入されて
いる。
●兵庫県神戸市:銀行と連携した預金引き出しの円滑化

参考資料

3.4.

兵庫県神戸市では、高齢化が急速に進行する中で、金銭管理面を中心とした権利擁
護を進め、高齢者や障害者の方、その家族が安心して日常生活を送ることができるよう、
三井住友銀行とみなと銀行と 2021 年 10 月に、神戸市職員信用組合と 2024 年4月に、
権利擁護に関する連携協定を締結した。この協定に基づき、「認知症神戸モデル」診断
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