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最終評価報告書 第3章(Ⅰ~Ⅱ4) (94 ページ)

公開元URL https://www.mhlw.go.jp/stf/newpage_28410.html
出典情報 健康日本21(第二次)最終評価報告書を公表します(10/11)《厚生労働省》
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なお NDB オープンデータベースでは、特定健康診査受診者のデータを⽤いているため、受診率等
の影響を受けることに留意する必要がある。特に、受診率向上策により掘り起こしが⾏われ、これま
で健診を受けていなかったコントロール不良な⼈が新たに健診を受ける等の状況がある場合に、⼀時
的にコントロール不良者が増加する可能性がある。⼀⽅、治療中断等の状況がないかどうかの確認
が必要である。
④ 糖尿病有病者の増加の抑制
【本指標の設定⽅法】
本指標は、平成9(1997)年、平成 14(2002)年、平成 19(2007)年のデータに基
づき、この期間の性・年齢階級ごとの傾向が今後も続くと仮定した上で、性・年齢階級別糖尿病有
病率を logit 変換し⼀次近似して推計したものであり、令和5(2023)年の糖尿病有病者数の
予測値は 1,410 万⼈に達するとされていた。⽣活習慣の改善を含めた糖尿病に対する総合的な
取組の結果、平成 19(2007)年時点の性・年齢階級別糖尿病有病率を維持できれば、糖尿
病有病者数は約 1,000 万⼈への増加にとどまると推計されることから、この値を⽬標値として設定さ
れているところである(1,410 万⼈の予測値に対し、⽬標値の 1,000 万⼈は約 30%の抑制に相
当する)。
【今回の評価】
糖尿病有病者数の推計については、国⺠健康・栄養調査の⼤規模調査年に推計が⾏われてい
るが、新型コロナウイルス感染症の流⾏のため、令和2(2020)年と令和3(2021)年の国⺠
健康・栄養調査が中⽌となったことから、中間評価で使われた平成 28(2016)年以降データの
更新がなく「E 評価困難」と判定された。
こうした状況の中で、本来の推計⽅法の代替案として、⼤規模調査年の調査結果から糖尿病
有病者数を推計するかわりに、⼤規模調査年以外の年も含めた国⺠健康・栄養調査のデータを⽤
いて、令和元(2019)年の糖尿病有病者数を厚⽣労働科学研究において推計した

28)

。平成

24(2012)年から令和元(2019)年までの各年の性・年齢階級別の糖尿病有病者等割合
を⽤いたロジスティック回帰を⽤いて、令和元(2019)年「糖尿病が強く疑われる者」の⼈数を推
計したところ、約 1,150 万⼈(95%信頼区間︓1,080 万⼈〜1,220 万⼈)となり、⽬標値の
1,000 万⼈を上回ったが、⽬標策定時に予測された 1,270 万⼈(令和元(2019)年)よりは
少なく、「B* 現時点で⽬標値に達していないが、改善傾向にある(⽬標年度までに⽬標到達が
危ぶまれる)」相当と考えられた(図表Ⅱ-2-(3)-14)。

2.(3)糖尿病

116

第3章 Ⅱ