よむ、つかう、まなぶ。

MC plus(エムシープラス)は、診療報酬・介護報酬改定関連のニュース、

資料、研修などをパッケージした総合メディアです。


最終評価報告書 第3章(Ⅰ~Ⅱ4) (133 ページ)

公開元URL https://www.mhlw.go.jp/stf/newpage_28410.html
出典情報 健康日本21(第二次)最終評価報告書を公表します(10/11)《厚生労働省》
低解像度画像をダウンロード

資料テキストはコンピュータによる自動処理で生成されており、完全に資料と一致しない場合があります。
テキストをコピーしてご利用いただく際は資料と付け合わせてご確認ください。

診の受診」に対する取組を推進しているところであり、禁煙の重要性や喫煙によって⽣じるリスク等に
ついて引き続き情報発信を⾏うとともに、スマート・ライフ・プロジェクトに参画している企業・団体・⾃
治体と協⼒・連携し、国⺠運動として禁煙を更に推進する。
○ COPDとフレイルや併存症の関係等も周知していく。
○ COPDの早期発⾒に向けて、スパイロメトリー検査の更なる普及・実施に努める。
○ 医療現場でCOPDという疾患名が使われず、慢性閉塞性肺疾患、肺気腫、慢性気管⽀炎
等とされている。さらに、薬剤の添付⽂書、カルテ病名、DPC(診療群分類)、「疾病、傷害及び
死因の統計分類」においてもCOPDの記載がないというのが我が国の現状である。⾏政と学会が
協働した普及啓発活動が求められている。

5 新型コロナウイルス感染症の影響を踏まえた今後の課題
○ 新型コロナウイルス感染症の重症化因⼦であることの周知が必要である。「新型コロナウイルス感
染症診療の⼿引き第5版」4)に記載されているとおり、COPDは新型コロナウイルス感染症の
重症化因⼦であることが世界的に認知されている。⼀般⼈⼝において未診断COPDが多数潜
在している現状を鑑みると、新型コロナウイルス感染症で重症化・死亡した症例にも多数の未診断
COPDが潜在していたことが想定される。新型コロナウイルス感染症の知識普及と共に、COP
Dの認知度を向上させることの重要性は極めて⾼いと考える。
○ 新型コロナウイルス感染症流⾏下においてスパイロメトリーが施⾏困難である状況を鑑み、スパイロ
メトリーを⽤いないCOPDの診断治療の作業⼿順が提唱されている5)。

<参考⽂献、URL>
1) e-ヘルスネット
https://www.e-healthnet.mhlw.go.jp/
2) スマート・ライフ・プロジェクト
http://www.smartlife.mhlw.go.jp/
3) 厚⽣労働省「禁煙⽀援マニュアル(第⼆版)増補改訂版」.平成 30(2018)年5⽉.
http://www.mhlw.go.jp/topics/tobacco/kin-en-sien/manual2/addition.html
4) 厚⽣労働省「新型コロナウイルス感染症(COVID-19) 診療の⼿引き 第5版」. 令和3
(2021)年5⽉.
https://www.mhlw.go.jp/content/000785119.pdf
5) Shibata Y, Muro S, Yokoyama A, Hashimoto S. Statement from the Japanese
Respiratory Society: Working diagnosis and initial management of COPD
during the COVID-19 pandemic. Respir Investig. 2021;59(4):385-8. Epub
20210406. doi: 10.1016/j.resinv.2021.03.004. PubMed PMID: 33893068;
PubMed Central PMCID: PMC8023148.

2.(4)COPD

第3章 Ⅱ

155