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最終評価報告書 第3章(Ⅰ~Ⅱ4) (182 ページ)

公開元URL https://www.mhlw.go.jp/stf/newpage_28410.html
出典情報 健康日本21(第二次)最終評価報告書を公表します(10/11)《厚生労働省》
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1,200 万⼈の⽬標達成の要因に挙げられる。
③ ロコモティブシンドローム(運動器症候群)を認知している国⺠の割合の増加
本⽬標項⽬の評価は「C 変わらない」であった。平成 24(2012)年の調査結果に⽐べると、認
知度は 2.7 倍に上昇しているが、調査⽅法変更後のベースラインとして設定した平成 27(2015)
年の 44.4%と⽐較すると、平成 28(2016)年の 47.3%以来、平成 29(2017)年の 46.8%、
平成 30(2018)年の 48.1%、令和元(2019)年の 44.8%、令和2(2020)年の
43.8%、令和3(2021)年の 44.6%と 50%の壁に阻まれており、⽬標の 80%には達しそうにな
い。最終評価で⽤いる令和元(2019)年の調査結果の年代別の内訳をみると、20 歳代〜40 歳
代(n=5,002)で 35.9%、50 歳代以上(n=4,998)で 53.8%と若い世代で認知率が低い
⼀⽅、60 歳代⼥性では 65.3%、70 歳代以上⼥性では 67.3%と「理解」「認知」が⾼くなっている
ことがわかる。
認知率の低い年代(若者)に対する PR を強化するとともに、全年代に向けても継続的な PR が
必要である。
④ 低栄養傾向(BMI20 以下)の⾼齢者の割合の増加の抑制
本⽬標項⽬は「A ⽬標値に達した」と評価した。この項⽬は、65 歳以上を対象者として、低栄養
傾向の⾼齢者の割合の増加を抑制することであるが、評価指標としては低栄養傾向の⾼齢者の割
合で判定している。
ベースラインから⽬標値へ単純推移すると仮定した際には、直近値はベースラインから⽬標値への推
移値を下回っている(増加が抑制されている)ため、変化率からみても⾼齢者の割合の増加は抑制
されていると考えられる。
⽬標を達成した要因としては、前述の取組の成果が出てきたこと、⽇本⽼年医学会が提唱するサ
ルコペニア・フレイルや⾻粗鬆症のリスクとしてのやせ等の情報の拡散等が考えられる。
⑤ ⾜腰に痛みのある⾼齢者の割合の減少(1,000 ⼈当たり)
本⽬標項⽬の評価指標は⼥性で「A ⽬標値に達した」、男性で「B* 現時点で⽬標値に達して
いないが、改善傾向にある(⽬標年度までに⽬標到達が危ぶまれる)」の評価であり、総合評価も
「B* 現時点で⽬標値に達していないが、改善傾向にある(⽬標年度までの⽬標到達が危ぶまれ
る)」であった。現時点で⽬標値には達していないものの、改善した要因として前述の取組の成果が
出てきたことが考えられる。
⑥ ⾼齢者の社会参加の促進(就業⼜は何らかの地域活動をしている⾼齢者の割合の増加)
本⽬標項⽬の評価は「E 評価困難」であった。新型コロナウイルス感染症の影響を受け、令和2
(2020)年度国⺠健康・栄養調査が中⽌となったことや、当初参考としていた調査に関しても、平
成 28(2016)年度以降の社会参加活動の対象者及び質問内容が変更になっていることから、経
年変化を正確に把握し、評価することが困難である。ただし、当初指標のデータソースとしていた調査
3.(3)⾼齢者の健康

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第3章 Ⅱ