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最終評価報告書 第3章(Ⅰ~Ⅱ4) (117 ページ)

公開元URL https://www.mhlw.go.jp/stf/newpage_28410.html
出典情報 健康日本21(第二次)最終評価報告書を公表します(10/11)《厚生労働省》
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○ 糖尿病患者の⾼齢化に伴い、⾼齢者の糖尿病対策について⾃治体等への周知が必要である。
● 内臓脂肪蓄積だけでなく、サルコペニア、⾝体活動の低下の影響が⼤きいこと。
● 保健事業の対象者抽出や保健指導⽅法についても検討が必要であること。
● 認知症のある糖尿病患者への⽀援の在り⽅、治療⽬標・⽅法の修正等。
○ がんや認知症と糖尿病についての研究・対策を推進する。
○ 糖尿病と⻭周病の関係性についても引き続き周知していく。
○ 糖尿病や肥満症、メタボリックシンドロームに対するスティグマ ※1を是正していくことが求められ


56)

。糖尿病患者ではうつ状態の合併が多いこと、我が国では⼼理的サポートが不⼗分である

ことが指摘されており、⼼理⾯に配慮した対策が必要である。

<各⽬標項⽬に係る課題>
【重症化予防に係る⽬標項⽬】
① 合併症(糖尿病腎症による年間新規透析導⼊患者数)の減少
○ 糖尿病腎症による年間新規透析新規導⼊者数は横ばいが続いており、年間 15,000 ⼈の⽬
標達成は厳しい状況である。⽬標達成に向け重症化予防の更なる取組の推進が必要である。
○ 医療保険者に対し、糖尿病腎症重症化予防の取組について保険者インセンティブを含めた財
政⽀援を継続予定である。また令和2(2020)年度から実施している「予防・健康づくりに関
する⼤規模実証事業(糖尿病性腎症重症化予防プログラムの効果検証等事業)」で糖尿病
性腎症重症化予防プログラムの効果検証を実施し、その結果を糖尿病性腎症重症化予防プロ
グラムに反映予定である。
○ 実証事業の結果等を踏まえ、今後の糖尿病対策として、⾃治体で介⼊すべき対象者の範囲を
明確にしていく必要がある。
○ 循環器疾患・糖尿病等⽣活習慣病対策実⽤化研究事業や腎疾患実⽤化研究事業、腎疾
患政策研究事業において、糖尿病や CKD の病態解明や重症化予防、診療連携体制構築に
関する研究を引き続き推進する。
○ 健康寿命延伸プランに沿って、令和 10(2028)年度までに年間新規透析導⼊患者数(糖
尿病腎症以外の要因含む)を 3.5 万⼈以下にすることを⽬標として、慢性腎臓病診療連携体
制を全国展開する。
○ 今後の糖尿病腎症も含めた腎疾患対策の更なる推進について、平成 30(2018)年7⽉に
「腎疾患対策検討会」において報告書が取りまとめられ、当該報告書を踏まえた、腎疾患対策の
取組の通知を、⾃治体や関係団体向けに発出した。今後は、この報告書に基づき、糖尿病が重
症化し、糖尿病腎症に病態が進⾏したとしても、早期に発⾒・診断し、良質で適切な治療を早
期から実施・継続することにより、重症化予防を徹底するため、⾏政、関係学会、関係団体等の
地域における関係者が連携して対策に取り組めるよう体制を整備し、普及啓発、医療提供体制
整備等の対策に取り組む。

※1

スティグマ(stigma)︓特定の属性に対して刻まれる負の烙印(社会的偏⾒による差別)
2.(3)糖尿病

第3章 Ⅱ

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