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最終評価報告書 第3章(Ⅰ~Ⅱ4) (83 ページ)

公開元URL https://www.mhlw.go.jp/stf/newpage_28410.html
出典情報 健康日本21(第二次)最終評価報告書を公表します(10/11)《厚生労働省》
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(3)糖尿病

背景
1)2)

○ 糖尿病は、神経障害、網膜症、腎症、⾜病変といった合併症の併発
中等の⼼⾎管疾患のリスクを⾼める

3)

ほか、認知症

4)

や⼤腸がん

5)

、⼼筋梗塞や脳卒

等の発症リスクを⾼めるこ

とが明らかにされている。⽣活の質への影響、社会経済的活⼒と社会保障資源への影響が⼤き
く 6)、適切な対策が必要である 7)8)。
○ 糖尿病と⽣活習慣の関連をみると、⾷⽣活の乱れ(不適切な総エネルギー摂取量、糖質・飽
和脂肪酸の過剰摂取、⾷物繊維の不⾜、多量飲酒)9)、⾝体活動量の低下
糖尿病の発症、増悪の危険因⼦


12)13)

、睡眠の質・量の低下

11)

10)

等が2型

であることが報告されている。また、受動喫煙を含めた喫

14)15)

、うつ傾向や精神的ストレス

16)17)

が発症の危険因

⼦であることが報告されている。
○ ⾼ ⾎ 圧 や 脂 質 異 常 症 、 ⾼ 尿 酸 ⾎ 症 、 ⾮ ア ル コ ー ル 性 脂 肪 性 肝 疾 患 ( NAFLD ︓
Nonalcoholic fatty liver disease)18)等との併存や⻭周病 19)との関連がみられている。
○ 糖尿病への対策としては、⽣活習慣の⾒直し、肥満の是正、健診による早期発⾒と保健指導、
適切な医療等が確実に切れ⽬なく⾏われることが重要である


24)

20)- 23)

。これらは健康な環境づく

、地域・職域の保健事業、健診・保健指導、医療の各段階における対策の強化と連携が

必要である。
○ 健康⽇本 21(第⼆次)では、合併症(①糖尿病腎症による年間新規透析導⼊患者数の
減少)、糖尿病の適切なコントロール(②治療継続者の割合の増加、③⾎糖コントロール指標
におけるコントロール不良者の割合の減少)、発症予防(④糖尿病有病者の増加の抑制、⑤
メタボリックシンドローム該当者及び予備群の減少)、対策(⑥特定健康診査・特定保健指導
の実施率の向上)の各指標を掲げている(図表Ⅱ-2-(3)-1)。

1 ⽬標項⽬の評価状況
評価

項⽬数

A ⽬標値に達した



B 現時点で⽬標値に達していないが、改善傾向にある



B* Bの中で⽬標年度までに
⽬標到達が危ぶまれるもの

(内1)

C 変わらない



D 悪化している



E 評価困難



2.(3)糖尿病

第3章 Ⅱ

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