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最終評価報告書 第3章(Ⅰ~Ⅱ4) (144 ページ)

公開元URL https://www.mhlw.go.jp/stf/newpage_28410.html
出典情報 健康日本21(第二次)最終評価報告書を公表します(10/11)《厚生労働省》
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④ ⼩児⼈⼝ 10 万⼈当たりの⼩児科医・児童精神科医師の割合の増加
評価は「A ⽬標値に達した」であった。その要因として、⼩児科等の不⾜している診療科の医師確
保⽀援のために、地域医療介護総合確保基⾦を活⽤することが可能になったことが挙げられる。また、
発達障害の頻度の⾼さや影響の⼤きさ等が広く知られるようになり、⼩児科・児童精神科の重要性
が以前より認知されてきたことも要因の⼀つとなった可能性がある。
ただ、当該領域に関⼼を持つ医師は増加しているものの、児童精神科医療に中⼼的に関与する
専⾨性の⾼い医師の不⾜は依然として指摘されており、それは児童精神科医療や発達障害診療に
おける診療待機の⻑さ等にも反映されている。サブスペシャルティとしての児童精神医学の専⾨性の確
⽴の検討や、専⾨的⼈材の育成が今後も求められる。

<領域全体としての評価>
「⼩児⼈⼝ 10 万⼈当たりの⼩児科医・児童精神科医の割合の増加」に関しては⽬標を達成し、
「メンタルヘルスに関する措置を受けられる職場の割合の増加」に関しては⽬標値には到達していない
ものの改善傾向にある等、全ての世代の健やかなこころを⽀える社会づくりに関する⽬標項⽬は改善
しており、「⾃殺者の減少」も改善が⾒られる。⼀⽅でこころの健康の維持・増進に関わる⽬標項⽬で
ある「気分障害・不安障害に相当する⼼理的苦痛を感じている者の割合の減少」に関してはベースラ
インから変化を認めず、この⽬標を達成することは特に次期に向けた⼤きな課題と考えられる。

3.(1)こころの健康

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第3章 Ⅱ