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激動の世界を見据えたあるべき財政運営 (58 ページ)

公開元URL https://www.mof.go.jp/about_mof/councils/fiscal_system_council/sub-of_fiscal_system/report/zaiseia20250527/index.html
出典情報 財政制度等審議会 財政制度等分科会(答申・報告書等) 激動の世界を見据えたあるべき財政運営(5/27)《財務省》
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3.地方経済の創生
地方経済の創生に当たっては、地場の産業を高付加価値化していくこ
とが重要である。例えば、農林水産業においては、生産面や安定供給の観
点から、米・水田政策のあり方を見直していくとともに、観光業において
は、文化資源等の地域の観光資源を活かした戦略的な観光地域づくりに
取り組んでいく必要がある。
3-1.米・水田政策
(1)米・水田政策の改革の方向性
「令和7年度予算の編成等に関する建議」
(令和6年(2024 年)11 月
29 日)においては、
「農業従事者が急減するなどの状況にあっても、食料
安全保障の確保等を図るため、水田農業について、農地の最大限の集約化
や法人経営・株式会社の参入促進等を通じた、生産性の向上・経営の効率
化等を徹底して進め、高米価に頼らない、自立した産業へと転換を進めて
いくべき」旨や、
「まずは飼料用米を水田活用の直接支払交付金の交付対
象から外し、財政面での持続可能性を確保していくべき」旨の提言を行っ
たところであり、この観点から生産面での改革の検討を深めていく必要
がある。
また、昨年夏に生じた店頭での米不足やそれに続く米価の歴史的な高
騰が、国民生活に多大な影響をもたらしていることも踏まえ、米の安定供
給の観点からも、国内における米の生産性向上を基本としつつ、国内需給
の調整弁として複数の手法を備えておくことができるよう、民間在庫や
政府備蓄米、輸入米の取扱いに改善すべき点がないか、しっかりと確認す
る必要がある。〔資料Ⅳ-4-1参照〕
(2)生産面の改革


内外の多様なニーズに対応できる多様な米作り
我が国における主食用米の需要量は平成 25 年(2013 年)には 787 万
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