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激動の世界を見据えたあるべき財政運営 (104 ページ)

公開元URL https://www.mof.go.jp/about_mof/councils/fiscal_system_council/sub-of_fiscal_system/report/zaiseia20250527/index.html
出典情報 財政制度等審議会 財政制度等分科会(答申・報告書等) 激動の世界を見据えたあるべき財政運営(5/27)《財務省》
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ど、国民の行動変容につながる具体策を検討すべきである。
〔資料Ⅴ-3
-50 参照〕


高額薬剤への対応、入院時の部屋代

ア)高額薬剤への対応
高額な薬剤が続々と登場・普及していく中で、保険料負担の軽減を含め、
医療保険財政の持続可能性の確保が大きな課題である。最適な医療が患
者に適切に提供されるべきことを前提に、能力に応じて負担を分かち合
うための制度見直しとあわせて、高額な薬剤を含めた最先端医療へのア
クセスをどのように確保すべきか、自助・共助・公助のバランスを如何に
図るかの観点から幅広く検討する必要がある。
高額薬剤への対応として、費用対効果評価制度等の一層の活用を含め
た薬価制度上の最大限の対応はもとより、保険外併用療養費制度の柔軟
な活用・拡大、民間保険の活用について検討を進めるべきである。
〔資料
Ⅴ-3-51 参照〕
イ)入院時の部屋代
医療機関への入院コストのうち、光熱水費や室料については、医療その
ものではなく、医療技術や薬剤に適切にファイナンスするという医療保
険の本来の役割を果たし続けるとの観点からは、保険給付の対象外とす
べきと考えられる。
現状、65 歳以上の一般病床・精神病床の入院患者と、65 歳未満の全て
の患者は、室料はもとより、光熱水費の負担がない。65 歳以上の療養病
床の入院患者に限っては、光熱水費の負担はあるが、介護老人福祉施設
(特別養護老人ホーム)では徴収される多床室の室料は負担していない。
これら自己負担となっていない部分の費用については、医療保険でカバ
ーされている。
在宅医療を受ける患者との公平性の観点や、医療法上の病床区分で診
療報酬上の取扱いを変えることの不合理性に鑑みれば、年齢や対象疾患・
対象病棟に関わりなく、患者の負担能力に応じて、光熱水費・室料を自己
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