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予算執行調査資料(総括調査票) (71 ページ)

公開元URL https://www.mof.go.jp/policy/budget/topics/budget_execution_audit/fy2025/sy0706/0706b.html
出典情報 令和7年度 予算執行調査資料(総括調査票)(6/27)《財務省》
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総括調査票

(19)⼩⻨・⼤⾖の⽣産の実態

7/7

(参考)調査結果及び分析の詳細
(3)⼩⻨︓基準単収、数量払制度の適切性
○ ゲタにおいて、収量基準として⽤いられている基準単収は、ゲタ受給者の
平均単収(以下「協議会単収」という。)ではなく、ゲタ受給者以外も含めた
平均単収となっているため、基準単収は協議会単収より低くなっている。ゲタ
制度においてはゲタ受給者のデータを⽤いることとする等、乖離を縮めるべき
ではないか。
・ゲタの基準単収は、当該地域の単収(直近7年間のうち、最⼤・最⼩値を
除いた5年分の平均)から算出され、ゲタ受給者以外も含めた、地域にお
ける平均的な収量を⽰す概念となっている。令和4年産のゲタ受給者平均
単収と、基準単収を⽐較すると、7〜8割の協議会で、ゲタ受給者の実際
の平均単収である協議会単収が基準単収を超えていた。特に低単収の協議
会においては、協議会単収が基準単収の2〜3倍と⼤きく基準単収を上回
る事例も多く確認された【図16】【図17】。

基準単収
=A協議会における⼩⻨⽣産者全体

(参考)数量払の交付単価
交付単価=「10a当たり⽣産費/単収-販売価格」で決定されるため、実際
よりも低い単収を使⽤した場合、交付単価が⾼く算定されることとなる。
○ また、ゲタの数量払は、いかに低い単収であっても、現⾏制度上、受給可
能であるため、⾯積払における捨て作り防⽌のための収量基準を下回る低単収
でも数量払を受給している事例が存在している(今回の調査においては、⼩⻨
⽣産者の約0.4%(20⼈)と推定)。補助⾦である以上、⼀定程度の適切な栽
培を求めるべきではないか。
○ なお、各協議会、⽣産者間でも単収にはバラツキが⼤きく、⽣産性の向上
が望まれる【図18】。

ズレ

協議会単収
=ゲタ受給者(数量払のみ受給者を除く)

【図18】⼩⻨の⽣産状況

A協議会
北海道⼩清⽔町

単収(㎏/10a)
1,000

B協議会
埼⽟県熊⾕市

単収(㎏/10a)
1,000

(255⼈)

900

・基準単収はゲタの⾯積払交付を判断する際の収量基準として⽤いられてい
るが、協議会単収との乖離が⼤きく(約20〜30%ポイント)、緩い収量基
準となってしまっているのではないか。また、基準単収は交付単価の決定
要因となっているが、不適切に低い単収が⽤いられると、交付単価が⾼く
算定されることになるのではないか。

【図17】⼩⻨の協議会単収と基準単収の⽐較

【図16】基準単収と、協議会単収の算出対象

(84⼈)

900

800

基準単収

740

協議会平均単収

684

800

700
600

700
600

500

500

400

基準単収の1/2

協議会平均単収

464

基準単収

410

基準単収の1/2

205

400

370

300

300

200

200

100

100
0

0
0

5,000

10,000

15,000

20,000

25,000

30,000

0

5,000

10,000

15,000

20,000

25,000

30,000
⾯積(a)

⾯積(a)

C協議会
岩⼿県花巻市

単収(㎏/10a)
1,000

(77⼈)

900
800
700
600
500
400
300

協議会平均単収

225

200

基準単収

210

100

基準単収の1/2

105

25,000

30,000

0
0

5,000

10,000

15,000

20,000

⾯積(a)

69