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予算執行調査資料(総括調査票) (67 ページ)

公開元URL https://www.mof.go.jp/policy/budget/topics/budget_execution_audit/fy2025/sy0706/0706b.html
出典情報 令和7年度 予算執行調査資料(総括調査票)(6/27)《財務省》
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総括調査票

(19)⼩⻨・⼤⾖の⽣産の実態

3/7

③調査結果及びその分析
【図6】制度上、通常想定されている⽣産(イメージ)
【図7】実際の⼤⾖⽣産(イメージ)
(2)⼤⾖︓単収が極めて低く、本来単収向上のインセンティブである数量払が
形骸化し、理由書の確認等も不適切な現状が確認された。
ゲタ制度が想定する
<調査結果の詳細>
通常の⽣産者
あまり
• 制度が想定する通常の⽣産者が実際は少なく【図7の 】、極端な低単収と
いない
される90kg/10a以下の者が極めて多く、かつ、この10年でも増加。
基準単収
の1/2
• 数量払が受給できる収量に達していない者の割合も多い【図7の 】。
• 基準単収の1/2を下回り、理由書提出を⾏った上で、⾯積払を受給している
者がゲタ受給者のうち30%と極めて多く、理由書の確認も不⼗分ではないか
と考えられる【図7の 】。
• 交付・不交付の判断についても、個別の農政局管内で誤認に基づく運⽤を確
認。
転換点
転換点
• 農林⽔産省による定期点検調査でも、そもそも作付けがない等全く栽培意欲
理由書の提出までは求められていないが、
理由書の提出が必要だが、理由が正当
がないと考えられるにもかかわらず、交付申請がなされている実態を確認。
通常は想定されていない収量の者
であるとされ、⾯積払を受給している者
<分析>
• ⽔活も含めた⾯積払の単価が⾼過ぎる⽔準となっており、適切な栽培管理を
【図8】実際の⼩⻨⽣産(イメージ)
⾏うインセンティブが働かず、この10年間で単収が下がってしまったのでは
ないか。
通常の⽣産者
• 理由書の確認等の運⽤も不適切であり、改善が必要。

(3)⼩⻨︓捨て作り防⽌のために設けられている基準単収が実態より低く、⾜
元の単収を適切に反映しない基準となっていることや単収のバラツ
キ等が確認された。
<調査結果の詳細>
• 7〜8割の協議会において、実際の平均単収より基準単収が低い。
• 制度が想定する通常の⽣産者がきちんと存在するが【図8の 】、いかに低
い単収であっても、現⾏制度上、数量払は受給可能であるため、相当程度低
い単収で数量払を受給している事例も発⽣【図8の 】。
• 各協議会、⽣産者間でも単収にバラツキが⼤きい。
<分析>
• ⾜元の単収を、より適切に反映する基準単収の設定とすべきではないか。
• ⽣産性の向上が望まれる。

基準単収
の1/2

転換点
低単収で、
数量払のみ受給している者
【図9】現地調査で確認した圃場の例(⼩⻨)
⽣育不良となっている圃場

⽣育良好な圃場

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