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予算執行調査資料(総括調査票) (36 ページ)
出典
公開元URL | https://www.mof.go.jp/policy/budget/topics/budget_execution_audit/fy2025/sy0706/0706b.html |
出典情報 | 令和7年度 予算執行調査資料(総括調査票)(6/27)《財務省》 |
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総括調査票
(11)博⼠課程学⽣への経済的⽀援(次世代研究者挑戦的研究プログラム(SPRING))
②調査の視点
1.キャリアパス⽀援
の効果
(1)キャリアパス⽀援
の効果として、就職率
が上昇しているか。
(2)キャリアパス⽀援
の効果として、学問分
野別の就職率が上昇し
ているか。
④今後の改善点・
検討の⽅向性
③調査結果及びその分析
1.キャリアパス⽀援の効果
(1)キャリアパス⽀援の効果として、就職率が上昇しているか。
○ SP採択⼤学に対する書⾯調査を⾏い、SPRINGによる⽀援が開始した令和3年度と令和5年度の全学⽣の就
職率を⼤学規模別(※)に⽐較したところ、⼤規模⼤学では29%(5⼤学)、中規模⼤学では48%(10⼤
学)の⼤学の全学⽣の就職率が低下していた【図2、図3】。
(※)⼤学規模は、SPRINGによる⽀援の上限枠数が151以上を⼤規模、31〜150を中規模、30以下を⼩規模として区分。
○ 他⽅、令和3年度(同年度に博⼠課程修了者がいない⼤学は令和4年度)と令和5年度のSP⽀援学⽣の就職
率を⼤学規模別に⽐較したところ、⼤規模⼤学では53%(9⼤学)、中規模⼤学では67%(14⼤学)の⼤学
のSP⽀援学⽣の就職率が低下しており、同期間の全学⽣の就職率が低下した⼤学の割合と⽐べ⼤きな低下と
なっていた【図4、図5】。
【図2】SP採択⼤学(⼤規模)の
【図3】SP採択⼤学(中規模)の
【図4】SP採択⼤学(⼤規模)の
【図5】SP採択⼤学(中規模)の
全学⽣の就職率の変化
全学⽣の就職率の変化
SP⽀援学⽣の就職率の変化
SP⽀援学⽣の就職率の変化
就職率が
就職率が
低下
就職率が上昇
【調査対象年度】
(⼤学)
令和2年度〜令和6年度
(学⽣)
令和4年度〜令和6年度
【調査対象先数
(有効回答先数)】
(⼤学)
SP採択⼤学︓59先
就職率が上昇
低下
⼜は増減無し
⼜は増減無し
48%
71%
52%
29%
就職率が上昇
⼜は増減無し
47%
就職率が上昇
就職率が低下
53%
⼜は増減無し
33%
就職率が低下
67%
(2)キャリアパス⽀援の効果として、学問分野別の就職率が上昇しているか。
○ 博⼠課程在籍者に対するアンケート調査を⾏い、就職率を学問分野別に⽐較したところ、⾃然科学分野は⼈
⽂・社会科学分野より就職率が⾼い。また、SP⽀援学⽣のうち「キャリアパス⽀援を受けたことがある」と回
答した者については、いずれの分野とも全学⽣(回答者)の就職率とほとんど変わらないことから、学問分野
の特性による就職率の差異が⼤きく、キャリアパス⽀援の効果が乏しかった可能性がある【図6、図7】。
【図6】分野別の就職率(⾃然科学)
93%
92%
全学⽣
キャリアパス⽀援有り
2/6
1.キャリアパス⽀援
の効果
(1)
○ キャリアパス⽀援を
実施しているにも関わ
らずSP⽀援学⽣の就職
率が低下している⼤学
については、その要因
を分析した上で、事業
の廃⽌を含め、在り⽅
を⾒直すべき。
(2)
○ キャリアパス⽀援の
効果は学問分野別に⾒
ると乏しいことから、
学問分野による就職率
の特性も踏まえたキャ
リアパス⽀援の実施や、
戦略分野に絞った形で
の⽀援の実施など、改
善策を検討すべき。
【図7】分野別の就職率(⼈⽂・社会科学)
85%
84%
全学⽣
キャリアパス⽀援有り
(学⽣)
博⼠課程在籍者
56,308名のうち
回答があった7,728名
34
(11)博⼠課程学⽣への経済的⽀援(次世代研究者挑戦的研究プログラム(SPRING))
②調査の視点
1.キャリアパス⽀援
の効果
(1)キャリアパス⽀援
の効果として、就職率
が上昇しているか。
(2)キャリアパス⽀援
の効果として、学問分
野別の就職率が上昇し
ているか。
④今後の改善点・
検討の⽅向性
③調査結果及びその分析
1.キャリアパス⽀援の効果
(1)キャリアパス⽀援の効果として、就職率が上昇しているか。
○ SP採択⼤学に対する書⾯調査を⾏い、SPRINGによる⽀援が開始した令和3年度と令和5年度の全学⽣の就
職率を⼤学規模別(※)に⽐較したところ、⼤規模⼤学では29%(5⼤学)、中規模⼤学では48%(10⼤
学)の⼤学の全学⽣の就職率が低下していた【図2、図3】。
(※)⼤学規模は、SPRINGによる⽀援の上限枠数が151以上を⼤規模、31〜150を中規模、30以下を⼩規模として区分。
○ 他⽅、令和3年度(同年度に博⼠課程修了者がいない⼤学は令和4年度)と令和5年度のSP⽀援学⽣の就職
率を⼤学規模別に⽐較したところ、⼤規模⼤学では53%(9⼤学)、中規模⼤学では67%(14⼤学)の⼤学
のSP⽀援学⽣の就職率が低下しており、同期間の全学⽣の就職率が低下した⼤学の割合と⽐べ⼤きな低下と
なっていた【図4、図5】。
【図2】SP採択⼤学(⼤規模)の
【図3】SP採択⼤学(中規模)の
【図4】SP採択⼤学(⼤規模)の
【図5】SP採択⼤学(中規模)の
全学⽣の就職率の変化
全学⽣の就職率の変化
SP⽀援学⽣の就職率の変化
SP⽀援学⽣の就職率の変化
就職率が
就職率が
低下
就職率が上昇
【調査対象年度】
(⼤学)
令和2年度〜令和6年度
(学⽣)
令和4年度〜令和6年度
【調査対象先数
(有効回答先数)】
(⼤学)
SP採択⼤学︓59先
就職率が上昇
低下
⼜は増減無し
⼜は増減無し
48%
71%
52%
29%
就職率が上昇
⼜は増減無し
47%
就職率が上昇
就職率が低下
53%
⼜は増減無し
33%
就職率が低下
67%
(2)キャリアパス⽀援の効果として、学問分野別の就職率が上昇しているか。
○ 博⼠課程在籍者に対するアンケート調査を⾏い、就職率を学問分野別に⽐較したところ、⾃然科学分野は⼈
⽂・社会科学分野より就職率が⾼い。また、SP⽀援学⽣のうち「キャリアパス⽀援を受けたことがある」と回
答した者については、いずれの分野とも全学⽣(回答者)の就職率とほとんど変わらないことから、学問分野
の特性による就職率の差異が⼤きく、キャリアパス⽀援の効果が乏しかった可能性がある【図6、図7】。
【図6】分野別の就職率(⾃然科学)
93%
92%
全学⽣
キャリアパス⽀援有り
2/6
1.キャリアパス⽀援
の効果
(1)
○ キャリアパス⽀援を
実施しているにも関わ
らずSP⽀援学⽣の就職
率が低下している⼤学
については、その要因
を分析した上で、事業
の廃⽌を含め、在り⽅
を⾒直すべき。
(2)
○ キャリアパス⽀援の
効果は学問分野別に⾒
ると乏しいことから、
学問分野による就職率
の特性も踏まえたキャ
リアパス⽀援の実施や、
戦略分野に絞った形で
の⽀援の実施など、改
善策を検討すべき。
【図7】分野別の就職率(⼈⽂・社会科学)
85%
84%
全学⽣
キャリアパス⽀援有り
(学⽣)
博⼠課程在籍者
56,308名のうち
回答があった7,728名
34