参考資料7 令和6年度障害者虐待事案の未然防止のための調査研究一式 (61 ページ)
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公開元URL | https://www.mhlw.go.jp/stf/newpage_59173.html |
出典情報 | 社会保障審議会 障害者部会(第147回 6/26)《厚生労働省》 |
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全体でみれば、虐待の発生要因としては「家庭における被虐待者と虐待者の虐待発生ま
での人間関係」の 43.0%が最も多く、次いで「虐待者が虐待と認識していない」41.3%、
「虐待者の知識や情報の不足」23.7%等が上位を占めている。(表 4-7)
ア.被虐待者の性別・年代別にみた虐待発生要因
・
「虐待者の介護疲れ」や「虐待者の知識や情報の不足」、
「被虐待者の介護度や支援の高
さ」、「被虐待者の行動障害」において、被虐待者が女性よりも男性の場合で有意に高
くなっていた。
(表 4-7)
・
「虐待者の介護疲れ」や「虐待者の介護等に関する強い不安や悩み・介護ストレス」、
「虐待者の障害、精神疾患や強い抑うつ状態」では、50 歳代や 60 歳代の割合が高く、
「虐待者が過去に虐待を行ったことがある」や「被虐待者の行動障害」では、~19 歳
や 20 歳代の割合が高い。(表 4-7)
イ.障害種別にみた虐待発生要因
・身体障害のある被虐待者では、
「虐待者の介護疲れ」や「虐待者の介護等に関する強い
不安や悩み・介護ストレス」
、
「被虐待者の介護度や支援度の高さ」の割合が高く、
「被
虐待者の行動障害」の要因は有意に低い。(表 4-8)
・知的障害のある被虐待者では、
「虐待者が過去に虐待を行ったことがある」や「虐待者
が虐待と認識していない」、「被虐待者の介護度や支援度の高さ」、「被虐待者の行動障
害」、「家庭における経済的困窮(経済的問題)」等の割合が有意に高い。(表 4-8)
・精神障害のある被虐待者では、
「家庭における被虐待者と虐待者の虐待発生までの人間
関係」の割合が有意に高く、
「虐待者の介護疲れ」や「虐待者が虐待と認識していない」
、
「被虐待者の介護度や支援度の高さ」、「被虐待者の行動障害」、
「家庭における経済的
困窮(経済的問題)
」の割合が有意に低い。(表 4-8)
ウ.行動障害の有無別にみた虐待発生要因
・被虐待者に行動障害がある(認定あり・なし)場合、
「虐待者の介護疲れ」や「虐待者
の介護等に関する強い不安や悩み・介護ストレス」、「被虐待者の介護度や支援度の高
さ」の割合が有意に高く、
「家庭における被虐待者と虐待者の虐待発生までの人間関係」
は有意に低かった。(表 4-9)
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