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資料2-2 令和6年度業務実績評価書(案) (51 ページ)

公開元URL https://www.mhlw.go.jp/stf/newpage_59536.html
出典情報 独立行政法人評価に関する有識者会議 地域医療機能推進WG(第13回 7/25)《厚生労働省》
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3.各事業年度の業務に係る目標、計画、業務実績、年度評価に係る自己評価
法人の業務実績・自己評価
中期目標

中期計画

年度計画

主な評価指標

主務大臣による評価
業務実績



病院等の利 3 病院等の利 3 病院等の利
用者の視点に
用者の視点に
用者の視点に
立った医療及
立った医療及
立った医療及
び介護の提供
び介護の提供
び介護の提供

自己評価

3 病院等の <評定と根拠>
評定
利用者の視点 評定:B
に立った医療
<評定に至った理由>
及び介護の提 ○ 病院で実施した患者満足度調査の満足度については、年度計画に掲げる入院 4.45、外来 4.20 を上回

る入院 4.47、外来 4.21 となり達成度はそれぞれ 100.4%、100.2%であった。
また、老健施設における利用者満足度調査の満足度については、年度計画に掲げる入所 4.46、通所
4.54 を下回る入所 4.30、通所 4.33 となり達成度はそれぞれ 96.4%、95.4%であった。令和6年度の患
者満足度調査より設問および回答選択肢の変更を行ったため、一概に令和5年度実績に基づいた目標
値と比較することは難しいが、特に『食事』
(病院及び老健)、
『面会』
(病院及び老健)、
『診察までの待
ち時間』(病院)の項目において、満足度の評価が低い結果となった。『食事』については、地域医療
機能推進学会栄養部会と本部による意見交換をもとに、JCHO57 病院の管理栄養士を対象とした現
状調査を実施する等、法人全体として課題の抽出と改善に取り組んでいる。『面会』については、1回
あたりの面会可能時間を感染症流行前と同様までに戻している病院は 57 病院中6病院(10.5%)であ
り、満足度が低下したと考えられる。
〇 実働病床数に対する院内インシデント・アクシデント報告総数については、5倍以上の病院が 54 病
院となり、年度計画に掲げる 45 病院を上回り達成度は 120%であった。医療の透明性を図るためには、
病床数の5倍以上の報告数が求められており、各病院が職員へ働きかけ続けている結果が出ていると
思われる。
また、全報告数に占める医師からの報告件数の割合について、2023 年度(令和5年度)実績値より
1%以上増加させた病院(※実績値が 10%に達している病院も含む)は 30 病院となり、年度計画に掲
げる全 57 病院の達成とはならなかった。10%を超えた病院は 8 病院となり、2023 年度より3病院増
加した。全報告数に占める医師からの報告割合が 2023 年度より上昇した病院は、36 病院であった。
医師からの報告数を増加させる取組として、今後も各種委員会での職種別の報告件数及び報告率の
提示や、短時間で報告ができるような工夫、インシデント報告の重要性の周知、医師も関わっている事
案は医師の観点から報告書を提出するように促す等、取組みを進めていく。
また、本部としても医師からの報告数が大きく増加した病院の取組を本部主催の医療安全担当者会
議等で参考例として紹介するなど、チーム医療推進のためには医療安全対策への医師の関与が不可欠
との認識をJCHO全体に広げ、報告数の増加へ繋げていく。
以上のことから、B 評価とする。
【重要度:高】
患者等の視点に立ち、主体的な治療の選択・意思決定を促すことで、患者のための医療等を提供し、
また、良質な医療の提供に向けた医療安全管理等の質の向上に取り組み、透明性をもった医療を提供す
ることで、医療の質や患者等の満足度の向上に努めることは重要度が高い。
【困難度:高】
患者等のニーズを的確に把握し、患者等の視点に立った医療の提供等により、病院を受診する患者等
の満足度を維持・向上し続けることは、相当な努力が必要であるため。
透明性をもった医療を提供するため、全病院の院内のインシデント・アクシデント報告件数を増加さ
せ、かつ全報告件数に占める医師の報告件数を一定割合以上とすることは、全職員に対する周知・徹底
等による職員の意識強化や報告しやすい環境づくり等を行う必要があり、非常に困難が伴うため。
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