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別添 新型コロナウイルス感染症対応について (41 ページ)

公開元URL https://www.cas.go.jp/jp/seisaku/coronavirus_yushiki/index.html
出典情報 新型コロナウイルス感染症対応に関する有識者会議(第5回 6/15)《内閣官房》
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各論

第1章

特措法適用前の初期対応

(検疫法上の措置の強化)
国内で初めて新型コロナウイルス感染症による死者が確認され(神奈川県在住 80
代女性)
(2020.2.13)、また感染経路不明の事例が発生(2/13 以降に報告された事例)
したことを受け、新型コロナウイルス感染症を検疫法第 34 条の感染症の種類として
指定することにより、検疫法上の隔離、停留を可能とした(2020.2.14 施行)
。また感
染症法に基づく政令の改正(2020.2.13)により無症状病原体保有者を入院措置、公費
負担等の対象とすることとなった(2020.2.14 施行)。
(専門家会議の開催と専門家の助言)
政府対策本部の下、新型コロナウイルス感染症の対策について医学的な見地から助
言等を行うために、2 月 14 日の第9回政府対策本部において、政府は専門家会議 39
の開催を決定した 40。
2 月 13 日以降に報告された感染事例の中には「現時点で明らかな感染経路が判明
していない事例」があり、
「これまでの状況とは異なる状況となっている」との認識が
同月 16 日の第 10 回政府対策本部において厚生労働大臣より示されたこと等を受け、
国内発生状況のリスク評価等の論点について、専門家会議を開催し専門家の意見を聴
取することとした。
同日に開催された第1回専門家会議においては、新型コロナウイルス感染症の特徴
や国内の感染の現状の評価等について議論がなされ、会議での意見を反映した事務局
資料においては、「国内全体としては、感染経路を特定できない可能性のある症例が
複数認められる状況であり、患者が増加する局面を想定した対策が必要」との見解が
示された。これを踏まえ、厚生労働省から、国民への協力のお願い(「新型コロナウイ
ルスを防ぐには」)と、
「新型コロナウイルス感染症についての相談・受診の目安」が
公表された。
第2回専門家会議においては、国内の発生状況等については、感染拡大は封じ込め
られる可能性があるものの、そのためにはクラスター(集団)を追いかけられるだけ
のキャパシティ(感染の規模)であることが前提と評価されており、感染封じ込めの
ためのクラスター対策の必要性が専門家より指摘された(2020.2.19)。
(新型コロナウイルス対策の目的(基本的な考え方))
略称リスト参照
専門家会議の開催に先立つ 1 月 28 日には、新型コロナウイルス感染症対策を円滑に推進する
に当たって必要となる、医療・公衆衛生分野の専門的・技術的な事項について、厚生労働省に対
し必要な助言等を行うために、同省対策推進本部の下にアドバイザリーボードが設置された。ア
ドバイザリーボードは専門家会議の開催前に2回開催された後、専門家会議の廃止(2020.7.3)
後に第3回目(2020.7.14)が開催された。

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