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別添 新型コロナウイルス感染症対応について (16 ページ)

公開元URL https://www.cas.go.jp/jp/seisaku/coronavirus_yushiki/index.html
出典情報 新型コロナウイルス感染症対応に関する有識者会議(第5回 6/15)《内閣官房》
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これまでの取組の概説


アルファ株からデルタ株の変異株に対応した時期
(2021.3 月頃~2021.10 月頃)

アウトライン
新型コロナウイルスは、定期的に一定の変異を繰り返していたが、WHO が「懸念さ
れる変異株」とした、従来株より感染しやすいアルファ株、そしてデルタ株へと置き
換わることで、急速に感染者が増加した。特にデルタ株は、それまでの株と比較して
重症化しやすいことが指摘された。
新型コロナウイルス感染症への対応が1年を超える中、経済的なダメージを受ける
業種等で厳しい状況が続いており、ワクチンや治療薬を活用して重症者や死亡者をで
きる限り抑制しつつ、社会経済活動を進め、感染拡大防止と社会経済活動を両立させ
ることが課題であった。
ワクチン接種を推進するため、ワクチンの確保、地域の実情に応じたワクチン接種
体制の構築を進めた。4月からは、2月に開始された医療従事者等を対象とした先行・
優先接種に続いて、高齢者の優先接種が開始され、7月末までにワクチン接種を希望
する高齢者への2回接種という目標をおおむね達成した。さらに、夏以降、職域接種
の実施等により青壮年層への接種も進んだ。
4月、大都市を中心に、新規陽性者数・重症者数ともに増加したため、政府は、特
措法改正によって創設した「まん延防止等重点措置」を実施した。しかしながら、更
なる感染拡大で医療提供体制のひっ迫もみられたことから、3回目の緊急事態宣言を
行った。ワクチン接種は4月 12 日に高齢者への優先接種を開始したばかりでまだ普
及していない中、大型連休という多くの人々が休みに入り、人流の増加が感染の急激
な拡大を招く懸念があったことから、飲食店や大規模施設への休業要請、イベントの
原則無観客開催要請等が行われた。
医療提供体制については、都道府県が「病床・宿泊療養施設確保計画」を5月に見
直したが、デルタ株の感染が拡大した夏場に重症者が増加し、熱中症患者の増加とあ
いまって、地域によっては、救急搬送の受入先が見つからない事例や、宿泊・自宅療
養中に酸素投与が必要となり、十分な医療サービスが得られないまま死亡に至る事例
が発生し、コロナ医療以外の通常医療も含めて医療提供体制のひっ迫が生じた。自宅
や宿泊療養施設で療養する患者も含めて中和抗体薬を活用した治療が行われた。
8月、東京 2020 オリンピック・パラリンピック競技大会は、原則無観客として開
催された。
9月末、政府は、夏の感染拡大の経験等を踏まえ、
「新型コロナウイルス感染症に関
する今後の取組」を決定し、ワクチン接種の一層の進捗、医療供給体制のもう一段の
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