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別添 新型コロナウイルス感染症対応について (157 ページ)

公開元URL https://www.cas.go.jp/jp/seisaku/coronavirus_yushiki/index.html
出典情報 新型コロナウイルス感染症対応に関する有識者会議(第5回 6/15)《内閣官房》
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各論

第4章

保健所等の地域保健の体制

第2節

検査

急を要する患者への対応に時間がかかった等の経験を踏まえてのものとされた 267。
なお、帰国者・接触者外来及び帰国者・接触者相談センターを設置する目的につい
て、政府が策定した「新型インフルエンザ等対策ガイドライン」
(2013 年6月 26 日・
2018 年6月 21 日一部改定)では、以下のように記載されている。
【帰国者・接触者外来】
新型インフルエンザ等の発生国からの帰国者や、患者との濃厚接触者が発熱・呼
吸器症状等を有する場合、新型インフルエンザ等にり患している危険性が、一般の
患者と大きく異なることが想定されるため、これらの者を帰国者・接触者相談セン
ターを通じて、検査体制等の整った帰国者・接触者外来へ確実につなぐとともに、
患者を集約することでまん延をできる限り防止する。
【帰国者・接触者相談センター】
発生国からの帰国者や患者との濃厚接触者であって、発熱・呼吸器症状等を有す
る者から電話で受け、帰国者・接触者外来へと受診調整する帰国者・接触者相談セ
ンターを設置し、検査体制等の整った医療機関への受診を促すとともに、新型イン
フルエンザ等にり患している危険性が高い者を集約することでまん延をできる限
り防止する。
帰国者・接触者相談センターは、2月 12 日、全都道府県で設置され(530 か所)、
同月 18 日から、24 時間の土日も含めた対応も可能となった。保健所を中心に設置さ
れた帰国者・接触者相談センターについては、感染が徐々に広がりを見せ、相談も増
える中、電話がつながりにくい、季節性インフルエンザとの混同を避けるために設け
られた 37.5 度以上の発熱が 4 日以上続いているといった基準が厳しくなかなか検査
が受けられない、などの苦情が寄せられ、体制の強化が課題となった。
(今後の患者増に備えた対応)
2月 24 日、専門家会議において、PCR 検査について、
「国内で感染が進行している
現在、感染症を予防する政策の観点からは、全ての人に PCR 検査をすることは、こ
のウイルスの対策として有効ではありません。また、既に産官学が懸命に努力してい
ますが、設備や人員の制約のため、全ての人に PCR 検査をすることはできません。
急激な感染拡大に備え、限られた PCR 等検査の資源 268を、重症化のおそれがある方
の検査のために集中させる必要があると考えます」との提言がなされた。
こうした議論を踏まえ、翌 25 日、政府対策本部において、PCR 検査について、
「地
267
268

2020 年2月 14 日厚生労働大臣会見概要
2月 24 日時点の新規陽性者数 16 人、PCR 検査の実施件数 602 件
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