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別添 新型コロナウイルス感染症対応について (136 ページ)

公開元URL https://www.cas.go.jp/jp/seisaku/coronavirus_yushiki/index.html
出典情報 新型コロナウイルス感染症対応に関する有識者会議(第5回 6/15)《内閣官房》
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各論

第4章

保健所等の地域保健の体制

第1節

サーベイランス体制

【医師が行う発生届の主な記載事項】
・ 患者の氏名等
・ 診断区分(確定患者/疑似症等)
・ 症状(発熱、咳、肺炎像等)
・ 診断方法(検体採取日、結果等)、診断日、発病日
・ 感染経路・感染地域
届出を受けた保健所は、感染症法に基づき、都道府県等を通じてその情報を厚生労
働省に報告することとなる。
(無症状病原体保有者への感染症法の適用)
中国武漢市のロックダウンにより、1月 29 日からチャーター機による武漢市から
の邦人の帰国オペレーションが開始されたところ、同月 30 日、チャーター機による
武漢からの帰国者の中から、無症状病原体保有者が国内で初めて確認された。
こうした中、ダイヤモンド・プリンセス号への対応を始め、新型コロナウイルスへ
の対応について、医療・公衆衛生分野の専門的・技術的な助言等を得るため、2月7
日、第1回アドバイザリーボードが開催された。同日開催のアドバイザリーボードに
おいて、無症状病原体保有者の取扱いも議論され、その意見 215も参考に、無症状病原
体保有者についても、感染症法に基づく指定感染症としての措置を適用するため、同
月 13 日、政令を改正した(同月 14 日から施行)。
(国内感染初期の臨床情報等の収集・分析)
医師による発生届は、患者発生時点の情報であり、その後の入院時の状況を把握す
るものではない。国内感染初期の臨床情報等の収集・分析を行うため、2月 20 日、
厚生労働省は、積極的疫学調査の一環として、都道府県等に対して、入院から退院ま
での経過や、画像所見・血液検査所見等の臨床情報等を入院医療機関から収集し、国
立感染症研究所に送付するよう依頼した 216。
(クラスター対策班の創設と今後の患者増に備えた対応)
国内の複数地域で感染経路が明らかではない患者が散発的に発生し、一部地域では
無症状病原体保有者について、
「一般的にはウイルスの排せつが少ないということであっても
他の人に感染させるのが少ないとは言い切れない」
「現時点の解析では、無症状でもウイルス量
がそれなりに多い人は見つかっている」
「早期にはやはり感染の疑いのある無症状も含めてなる
べく入院してもらう」といった意見があった。
216
国立感染症研究所は、各都道府県等から提供された臨床情報等の分析結果を 2020 年2月 29
に公表した(
「感染症発生動向調査及び積極的疫学調査により報告された新型コロナウイルス感
染症確定症例 112 例の記述疫学」

。その後、3月 17 日、4月6日にも同様の分析結果が公表さ
れている。
215

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