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別添 新型コロナウイルス感染症対応について (140 ページ)

公開元URL https://www.cas.go.jp/jp/seisaku/coronavirus_yushiki/index.html
出典情報 新型コロナウイルス感染症対応に関する有識者会議(第5回 6/15)《内閣官房》
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各論

第4章

保健所等の地域保健の体制

第1節

サーベイランス体制

(次の局面に向けた課題)
〇 感染者等の情報を把握し、関係機関で即時に共有できるようにするための新た
なシステムの本格導入



2020 年夏の感染拡大(2020.5 月下旬~9 月下旬)

アウトライン
感染者等の情報を把握し、関係機関で即時に共有できるようにするための新たなシ
ステム(新型コロナウイルス感染者等情報把握・管理支援システム)について、HERSYS として、全国で準備が整った都道府県等から順次利用を開始することとなった。
HER-SYS の都道府県等や医療機関での利用を促進するため、システム改修・運用改
善が進められたほか、医療機関から入力項目が多いといった指摘があったことを踏ま
え、入力項目の優先順位付けが行われた。
また、効果的なクラスター対策につなげていくため、接触確認アプリ COCOA が導入
された。
(新たなシステム(HER-SYS)の開発・導入)
2020 年5月 29 日から、新型コロナウイルス感染者等情報把握・管理支援システム
は、HER-SYS として、全国で準備が整った地方公共団体から順次利用を開始するこ
ととした。
HER-SYS では、保健所のほか、医療機関等による入力も可能とし、入力された情
報について、保健所、都道府県等の本庁等の部門、国、医療機関、関係業務を受託し
ている都道府県医師会・地区医師会の間での共有が可能となった。
これにより、保健所から都道府県、国への報告や国から都道府県等への問合せなど
の事務が大幅に減少することが期待された。また、HER-SYS の導入により、新型コ
ロナウイルス感染症に関しては、NESID への入力作業は不要となった。
(クラスター対策の評価)
5月 29 日の専門家会議において、我が国のクラスター対策について評価が行われ、
効果的な対策の実施によって、以下のような効果が得られたとされた 220。
このほか、諸外国の接触者調査との比較が行われ、諸外国では、感染者を起点として濃厚接
触者を特定するための前向き調査が行われているのに対し、日本では、それにとどまらず、感染
者を起点として、時間的に過去に遡り、共通の感染源となった場を特定し、これらの場に共通す
る「3密」の概念を早期に発見するに至ったとされた。3密は、Three Cs(Crowded places,
Close-conact settings, Confined and enclosed spaces)として、WHO の広報資料にも活用され
220

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