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別添 新型コロナウイルス感染症対応について (167 ページ)

公開元URL https://www.cas.go.jp/jp/seisaku/coronavirus_yushiki/index.html
出典情報 新型コロナウイルス感染症対応に関する有識者会議(第5回 6/15)《内閣官房》
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各論

第4章

保健所等の地域保健の体制

第2節

検査

とされた。
(都道府県等における検査能力の点検結果)
6月に都道府県等に依頼した検査需要への対応力の点検作業について、8月7日、
厚生労働省はその結果を公表した。点検により都道府県等が見込んだピーク時の検査
需要は1日当たり合計約 5.6 万件、検体採取能力は約 6.1 万件、PCR 検査(分析)能
力は約 7.3 万件となった 280。
点検を通じて、都道府県等において検査体制の強化のための対策が講じられ、その
結果、個々の地方公共団体ごとに状況や進捗は異なるものの、全体的に検査能力の底
上げが行われた。唾液による検査が可能となったことも考慮し、今後、さらに体制強
化を進めることとされた。
(季節性インフルエンザの流行期も見据えた検査需要への対応)
8月7日、厚生労働省は、都道府県等における検査能力の点検結果に合わせて、季
節性インフルエンザの流行期も見据え、今後の検査体制の強化に向けた対策を公表し
た。具体的な内容は、以下のとおりである。
① 検査能力の増強(PCR や抗原定量検査の機器整備の更なる支援等)
② 検査のアクセス向上(唾液検査に特化した診療所を増やす取組の横展開等)
③ 地域の感染状況を踏まえた幅広い検査(クラスターの発生など地域の感染状況を
踏まえ、感染拡大を防止する必要がある場合には、感染が発生した店舗等に限らず、
地域の感染者を幅広く検査)
④ 感染による重症化等のリスクが大きい医療機関、高齢者施設等の感染対策の強化
⑤ 鼻腔による検体採取など新技術の積極的な導入
8月 28 日、季節性インフルエンザの流行期も見据え、これまでの知見等を踏まえ
たメリハリのある対策を実施するため、政府対策本部で「新型コロナウイルス感染症
に関する今後の取組」を決定した。
これを受け、9月 15 日、厚生労働省は、季節性インフルエンザの流行期を踏まえ
た検査需要に対応できるよう、都道府県等に指針を示し、地域の外来診療の体制も踏
まえて新たな検査体制整備計画を策定するよう要請した。
その際、
・ クラスターの発生など地域における感染状況を踏まえ、感染拡大を防止する必要
がある場合には、現に感染が発生した店舗、施設等に限らず、地域の関係者を幅広
各都道府県の検査能力は、各都道府県が、今後の感染拡大に備えて、検査需要を見込み、こ
れに対応できるだけの検体採取能力や PCR 検査(分析)能力として見込んだ数字であり、国が
各検査機関から直接集計している数字とは異なる。
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