よむ、つかう、まなぶ。

MC plus(エムシープラス)は、診療報酬・介護報酬改定関連のニュース、

資料、研修などをパッケージした総合メディアです。


別添 新型コロナウイルス感染症対応について (144 ページ)

公開元URL https://www.cas.go.jp/jp/seisaku/coronavirus_yushiki/index.html
出典情報 新型コロナウイルス感染症対応に関する有識者会議(第5回 6/15)《内閣官房》
低解像度画像をダウンロード

資料テキストはコンピュータによる自動処理で生成されており、完全に資料と一致しない場合があります。
テキストをコピーしてご利用いただく際は資料と付け合わせてご確認ください。

各論

第4章

保健所等の地域保健の体制

第1節

サーベイランス体制

変異株(アルファ株)の発生を受け、厚生労働省は、サーベイランスの強化に着手
した。
(HER-SYS の都道府県等や医療機関での利用の促進)
HER-SYS を 初 め て 利 用 す る 医 療 機 関 向 け に 、 簡 易 操 作 マ ニ ュ ア ル の 作 成
(2020.10.2)、地域の医療機関向けのオンライン説明会の開催(10~11 月にかけて6
回開催、累計1万人以上が参加)、HER-SYS への入力を必要とするケースは、陽性患
者及び入院症例の疑似症患者であることの周知(2020.10.14)等の対応を行った。
こうした取組により、11 月 11 日時点で、HER-SYS の登録医療機関(外来)は、
この時点で約 1.4 万機関(診療・検査医療機関の指定数は、11 月 25 日時点で約 2.4
万機関)となった。
(HER-SYS と電子化カルテ情報等との連携に向けた研究)
医療機関の入力負荷軽減のため、HER-SYS と電子カルテ情報等との連携や入力自
動化などの機能強化等を検討することが必要であった。
このため、厚生労働省は、厚生労働科学特別研究事業(2020 年 10 月から 2021 年
6月まで)として、HER-SYS の入力項目のうち電子カルテから抽出可能な項目等の
検討や、こうした取組を全国展開する場合のコストの推計等を行うための「電子カル
テ連携による HER-SYS 入力効率化の実証研究」を実施した。
10 機関での実証により、HER-SYS の入力項目のうち 14~26%が電子カルテから
抽出可能であること、抽出が困難な理由としては、電子カルテに記載する内容と HERSYS の入力項目が一致しないこと等が明らかにされた。また、電子カルテを導入して
いる全国の病院が HER-SYS と接続するシステムを導入する場合、年間のシステム運
用費用は 56 億円に上ると推計された。
(HER-SYS データの精度向上の取組と国の情報基盤の強化等)
11 月 16 日、厚生労働省は、医療機関が HER-SYS に入力したデータを、保健所、
地方衛生研究所、国立感染症研究所がそれぞれの役割に応じて確認する仕組みを導入
した 228。こうしたデータの精度向上の取組により、国立感染症研究所等における分析
が可能となり、2021 年1月6日から、厚生労働省は、HER-SYS の新規陽性者数の推
移等のデータをアドバイザリーボードの資料として提出することとなった。
また、発生届や積極的疫学調査に関する国と地方、地方間の情報連携等を進めるた
め、2月3日、感染症法を改正し、
・ 新型コロナウイルス感染症を「新型インフルエンザ等感染症」として位置付け
228

このほか、システム上でエラーチェック可能な仕組みを 2020 年9月末から導入した。
143 |