【資料1-1】令和8年度研究事業実施方針(案)(厚生労働科学研究) (94 ページ)
出典
公開元URL | https://www.mhlw.go.jp/stf/newpage_57788.html |
出典情報 | 厚生科学審議会 科学技術部会(第144回 5/14)《厚生労働省》 |
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【課題名】肝炎対策の均てん化の促進に資する、指標等を用いた地域の肝炎対策の取組
状況の分析と対応に関する研究
【概要】肝炎対策基本指針において、地域の実情や特性を把握しつつ、それらに応じた
取組を推進することで、肝炎医療の均てん化を図ることが重要とされている。これま
で、指標等を用いて肝炎対策に関する医療機関や自治体における医療提供体制、事業
等の達成状況を示してきた。引き続き、適切な指標等を用いた評価を実施するととも
に各自治体における指標の活用状況も含め、経年的変化を可視化し提示することを検
討する。
【成果の活用】指標等を用いた調査結果を活用することで、より地域の実情に適合した
肝炎対策と全国的な肝炎対策の均てん化への促進に寄与する。
【課題名】肝炎ウイルス検査の受検及び受診の向上につなげる方策のための研究
【概要】肝炎対策基本指針において、受検、受診、受療及びフォローアップの全体的な
状況について、都道府県や市区町村との連携を深め、引き続き把握に取り組むことと
されている。各自治体の好事例の集積・展開及び新たなアプローチを検討し、肝炎ウ
イルス検査を受検した契機や地域の実情に合わせた、効率的な受検・受診・受療・フ
ォローアップの方策を検討する。また、院内外における非専門科から専門医への陽性
者紹介等といった専門医・非専門医の連携体制も検討する。
【成果の活用】受検の促進、受診・フォローアップを効率的に進めるシステムの構築に
より、肝炎ウイルス検査陽性者の拾い上げとその後の適切な重症化予防対策につなが
る。
【課題名】肝疾患へのトータルケアに資する人材育成とその活動支援に関する研究
【概要】受検、受診、受療のいずれのステップにおいても、肝炎医療コーディネーター
の活躍は、肝疾患患者への適切な医療支援につながる。これまで多職種におけるコー
ディネーター養成と、養成後のスキルアップや役割支援に係る資材開発等を行ってき
た。既存の資材の活用を促し、さらに積極的な活動を推進する方策(コーディネータ
ー間の情報共有や連携しやすい環境整備)を展開し、肝炎医療コーディネーター活動
の充実と均てん化を検討する。
【成果の活用】肝炎医療コーディネーターの養成とその後の活動支援は肝炎医療コーデ
ィネーターの活動意欲の向上とともに、肝炎対策の推進につながることが期待され、
地域における肝炎医療体制の強化に寄与する。
【課題名】様々な生活の場における肝炎患者等の人権を尊重するための啓発・学び等に
資する研究
【概要】肝炎対策基本指針において、肝炎患者等に対する偏見や差別を解消するために
は、肝炎患者等の人権を尊重するためにはどのようにふるまうべきかを考え、学ぶこ
とが重要であるとされている。これまでの研究で、肝炎患者に対する偏見や差別を解
消するため、ソーシャルメディア等を利用した啓発、肝炎患者等の人権の尊重につい
て考えるシンポジウムやグループワークが実施されてきた。本研究では、肝炎に関す
る正しい知識に基づいて、肝炎患者等の人権の尊重について、国民一人一人が考え、
行動することを促進するため、メディア等を活用した既存の方法を実施しつつ、地方
公共団体、学校教育関係者、患者団体等の様々な関係者と連携し、様々な場において
人権尊重について学ぶ方策を検討する。
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