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【資料1-1】令和8年度研究事業実施方針(案)(厚生労働科学研究) (83 ページ)

公開元URL https://www.mhlw.go.jp/stf/newpage_57788.html
出典情報 厚生科学審議会 科学技術部会(第144回 5/14)《厚生労働省》
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感染症インテリジェンス機能の構築、リスクアセスメント能力の向上、感染症危機発
生時の診療体制や公衆衛生施策、パンデミック発生時の臨床研究体制の構築、研究開発
施策、予防接種の推進、データベースを用いたワクチンの安全性等の評価体制の構築等
の効果的かつ効率的なワクチンの評価のための基盤構築など、感染症の予防、準備、検
知、対応に係る感染症対策の総合的な対策を推進することで、国民の健康を守る。
また、感染症予防基本指針、特定感染症予防指針及び予防接種に関する基本的な計画
の改正・策定のための科学的根拠を提供することによって、健康安全保障体制の構築に
貢献する。
(2)これまでの研究成果の概要、及び政策等への活用又は実用化に向けた取組
【課題名】予防接種施策の推進及びワクチンの評価に資する研究(令和7年継続中)
【概要】予防接種法上の定期接種に向けた検討に資する情報を提供するため、新型コロ
ナワクチンや帯状疱疹ワクチンをはじめとしたワクチンの国内外の先行研究のレビュ
ーを行うとともに、我が国における費用対効果の推計等を行った。
【成果の活用】研究の成果を厚生科学審議会予防接種・ワクチン分科会に設置されたワ
クチン評価に関する小委員会に報告し、予防接種法上の定期接種に位置付けるかどうか
についての議論に資する情報提供を行った。
【課題名】診療所及び高齢者施設を対象とする効率的・効果的な薬剤耐性菌制御手法の
確立のための研究(令和4~6年度)
【概要】抗菌薬の適正使用が薬剤耐性状況の改善に繋がるのかという課題に対して、経
口抗菌薬適正使用の根拠を示した。高齢者施設向けに介護職など医師・看護師以外の職
種でも平易に理解できる薬剤耐性菌対策ガイドを作成した。
【成果の活用】本研究成果を基に、
「高齢者施設における薬剤耐性菌対策ガイド」を作成
し、令和7年3月。に発出した。今後、本ガイドの普及・啓発に努めることで、地域全
体の感染対策のレベルの向上に寄与することができる。
【課題】急性弛緩性麻痺等の神経疾患に関する網羅的病原体検索を含めた原因及び病態
の究明、治療法の確立に資する臨床疫学研究(令和4~6年度)
【概要】急性脳炎・脳症・急性弛緩性麻痺の診断の質向上のため、これまで関連が指摘
されているエンテロウイルス D68 (EV-D68)やエンテロウイルス A71 (EV-A71)等を含め
た網羅的病原体検索を実施し、これらの疾患の原因を分子疫学的・免疫学的・微生物学
的視点から明らかにした。また、予後改善に繋がる治療法の構築等のため、追跡調査等
によって、治療及び予後の実態を把握した。
【成果の活用】
「急性弛緩性麻痺を認める疾患のサーベイランス・診断・検査・治療に関
する手引き」(第3版)が更新された。
2 令和8年度に推進する研究課題
(1)継続研究課題のうち優先的に推進する研究課題(増額要求等する課題)の概要、及び
期待される研究成果の政策等への活用又は実用化に向けた取組
【課題名】環境中における薬剤耐性微生物及び抗微生物剤の調査法等の確立のための研
究(令和6~8年度)
【概要】環境水の薬剤耐性及び抗菌薬の状況についての調査方法の確立、全国的な環境
水モニタリング、環境中の薬剤耐性や抗菌薬がヒトへ与える影響、薬剤耐性ワンヘルス
の研究推進を実施し、日本の環境 AMR 及び残留抗菌薬の調査法の確立と実態調査および
国内及び海外の環境 AMR の文献レビューとリスクアセスメントを優先的に行う必要が
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