【資料1-1】令和8年度研究事業実施方針(案)(厚生労働科学研究) (93 ページ)
出典
公開元URL | https://www.mhlw.go.jp/stf/newpage_57788.html |
出典情報 | 厚生科学審議会 科学技術部会(第144回 5/14)《厚生労働省》 |
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【課題名】全国規模の肝炎ウイルス感染状況の把握及びウイルス性肝炎 elimination に
向けた方策の確立に資する疫学研究(令和4年~令和6年度)
【概要】様々な調査や NDB データ、医薬品販売実績データベース等を用いて、肝がん死
亡率、肝炎ウイルスのキャリア数及び肝炎ウイルス検査受検率等を推計・算出し、全
国及び地域規模での肝炎医療の実態等を示した。
【成果の活用】各自治体や国の実施するウイルス性肝炎 elimination に向けた肝炎総合
対策に関する施策の立案・改善の際の基礎情報として活用されることが期待される。
2 令和8年度に推進する研究課題
(1)継続研究課題のうち優先的に推進する研究課題(増額要求等する課題)の概要、及び
期待される研究成果の政策等への活用又は実用化に向けた取組
【課題名】ネットワーク社会における地域の特性に応じた肝疾患診療連携体制構築に資
する研究(令和6~8年度)
【概要】ICT 等の利活用を含めた先進的な取組事例を集積し、遠隔地における共同診療
等の地域の医療体制や交通等の整備状況に応じた診療連携体制構築の方法論の提供
やモデルケースの創出等を行ってきた。今後はそれらについて、大都市圏を含むより
多くの地域へ拡大し、全国展開するための課題抽出や解決策を検討する必要がある。
【成果の活用】地域内の医療連携強化により、継続した受療率の向上だけでなく重症化
予防及び肝疾患診療の均てん化につながる。また、地域の医療資源を効率的に利用し、
肝炎患者等へ必要な医療を提供しうる診療連携体制の確立に向けた政策立案に寄与
する。
【課題名】様々な状況での肝炎ウイルス感染予防・重症化・再活性化予防の方策に資す
る研究(令和6~8年度)
【概要】肝炎ウイルスの感染経路は多く存在し、地域・年齢層によりその原因・リスク
は様々であるため、感染防止にはその背景に応じた対応策が必要であり、これまでそ
れぞれの集団の感染状況やB型肝炎ワクチン接種後の抗体獲得状況及び急性ウイル
ス性肝炎の発生状況等を明らかにしてきた。引き続き、現状の把握を行うとともに、
B型肝炎ウイルスの再活性化予防に係る研究も行う必要がある。
【成果の活用】医療従事者等に対する e-learning 等の教育・啓発資材の開発・改修及
びそれらの展開方法の検討や、各集団に適した対応策を提案することによって、新規
感染者・重症者の発生を効果的に抑制しうる政策立案に寄与する。
(2)新規研究課題として優先的に推進する研究課題の概要、及び期待される研究成果の政
策等への活用又は実用化に向けた取組
【課題名】肝がん・重度肝硬変の多様な病態等に対応した医療水準と患者の QOL 向上等
に資する研究
【概要】平成 30 年から国は肝がん・重度肝硬変治療研究促進事業を開始しており、肝
がん治療の進歩・利便性等に合わせて適宜見直しを行っている。本研究では、当該事
業の利用促進に係る方策を検討するとともに、これまで構築したデータシステムを利
用して肝がん・重度肝硬変患者の多様な病態における課題を明らかにし、肝がん・重
度肝硬変に関する診療ガイドラインの改定や肝がん・重度肝硬変の医療水準・患者の
QOL を向上させる方策について検討する。
【成果の活用】肝がん・重度肝硬変治療研究促進事業の有効活用、肝がん及び肝硬変診
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