【資料1-1】令和8年度研究事業実施方針(案)(厚生労働科学研究) (79 ページ)
出典
公開元URL | https://www.mhlw.go.jp/stf/newpage_57788.html |
出典情報 | 厚生科学審議会 科学技術部会(第144回 5/14)《厚生労働省》 |
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れた。また、世界保健機関(WHO)からは若者のヘッドホン・イヤホン難聴の危険性が
指摘されるなど、注目されている。しかし、その一方で、特に成人の軽度・中等度難
聴患者については、難聴診断後の対応や補聴器適合などについて、具体的な困りごと
や補聴器等を介入した効果を検証した研究や QOL に関する調査は実施されていない。
本研究では、成人の軽度・中等度難聴患者への対応に関する具体的な調査を行い、課
題を抽出し、具体的な施策を検討する。
【成果の活用】成人の軽度・中等度難聴患者に関する具体的な施策を検討するための基
礎資料として活用する。
【課題名】多様な精神疾患等に対応できる医療連携体制の構築及び質の高い精神医療を
推進するための研究
【概要】精神疾患ごと、医療機能(精神科救急、身体合併症医療等)ごとの診療状況・
医療提供体制の把握と支援策等の検討を行うとともに、それぞれに対する治療方法、
早期介入方法、家族支援ツール等の有効性の収集や課題の抽出を行う。
【成果の活用】精神疾患ごとの診療実態や支援策、多職種連携及び治療方法等に関する
分析を行い、診療報酬改定に向けた基礎資料として活用する。
【課題名】計画相談支援・障害児相談支援におけるケアマネジメントに係る業務及び記
録の標準化についての研究
【概要】相談支援専門員等を対象として、ケアマネジメントに係る業務及び記録の標準
化を検討する際のエビデンス収集等のための基礎調査を行った上で、科学的根拠に基
づいた標準化項目案を作成する。
【成果の活用】相談支援専門員の業務を支援する ICT を用いた業務記録の標準化や AI
を活用したソフトウエア等のツールの開発に活用することで、業務の効率化、標準化
を推進する。
【課題名】障害当事者が支援機器開発へ参画するための体制構築に関する研究
【概要】障害者の生活・社会参加に役立つ自立支援機器の開発・普及の促進のため、開
発から普及までを一連のサイクルで実施するエコシステム構築を目指し、事業及び研
究を進めてきた。しかし自立支援機器を利用した障害当事者の視点を機器開発に反映
する仕組みは未整備であるため、障害当事者が支援機器開発に参加する仕組みを構築
する。
【成果の活用】機器開発参入促進を図る自立支援機器イノベーション人材育成事業(令
和4年から開始)への障害当事者の参加率が向上する。また、障害当事者を含めたイ
ンクルーシブな支援機器開発を実践できる。
【課題名】補装具の構造、原材料及び工作法等に関する体系的研究
【概要】補装具費の価格算定方法については、策定時の昭和末期に比べ、補装具の工作
法や原材料のほか、技術料等の人件費も変化している。そのため、これらの費用の実
態調査を行い、価格算定方法等について体系的な見直しを行うための検討を行う。
【成果の活用】令和 12 年度補装具費支給制度告示基準価格改定のための基礎資料とし
て活用する。
【課題名】「手話能力到達度指標」の策定と活用に関する研究
【概要】聴覚障害者が利用する手話通訳者等については若年層の人材確保が課題となっ
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